株式会社コメダホールディングスを徹底調査!!!

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株式会社コメダホールディングスとは

株式会社コメダホールディングスは、「珈琲を大切にする心から」を原点とし、「くつろぐ、いちばんいいところ」をお客様に提供することを経営理念に掲げる、日本発の喫茶店チェーン「コメダ珈琲店」を中心に事業展開する企業です。

1968年に名古屋市で創業され、現在の代表取締役社長は甘利 祐一氏。2014年に持株会社体制へ移行し、現在の株式会社コメダホールディングスが設立されました。主力ブランドである「コメダ珈琲店」は、木の温もりを感じられる落ち着いた店内と、たっぷりサイズのコーヒーや自社製パンを使ったモーニング・フードメニューが特徴で、全国に900店舗以上を展開しています。
また「おかげ庵」などの新業態も運営し、フランチャイズビジネスを通じて地域に根ざしたくつろぎの空間を広げています。

店舗運営に加え、自社工場による製品供給や物販事業など多角的なビジネスモデルを確立し、国内外に「喫茶文化」の魅力を発信し続けています。

株式会社コメダホールディングスの事業内容

■フルサービス型喫茶店チェーン運営会社
株式会社コメダホールディングスの主な事業内容は、フルサービス型喫茶店チェーンを展開・運営する株式会社コメダの持株会社として、グループ全体の経営戦略を統括することです。
中核事業である「コメダ珈琲店」は、全国に900店舗以上を展開する日本有数の喫茶チェーンで、来店から注文、配膳、会計に至るまでスタッフが対応する“フルサービス型”の接客スタイルを採用しています。
この形式は、昭和の喫茶文化を色濃く残しつつ、現代のニーズに合ったくつろぎ空間を提供することに重きを置いています。店内は木の温もりが感じられる落ち着いたデザインで、ゆったりとしたソファ席や照明など、くつろぎを演出する工夫が随所に施されています。
また、ドリンク注文で無料トーストが付くモーニングなど独自のサービスも特徴です。
さらに、甘味喫茶「おかげ庵」など新ブランドも展開し、多様化するライフスタイルに対応しています。
店舗の多くはフランチャイズ展開で成り立っており、本部が品質管理・店舗指導を徹底することで、全国どこでも同じ“コメダ体験”を提供できる体制が整っています。

飲食業界における独自性と安定性を兼ね備えた成長企業です。

株式会社コメダホールディングス(代表取締役社長 甘利 祐一)のメッセージ

ご挨拶

コメダが創業時から55年間、喫茶店として大切にしてきたものは、お客様の“くつろぎ”です。自宅のリビングルームのように普段着のままゆったりとくつろいでいただける“くつろぐ、いちばんいいところ”になることこそが、コメダのあるべき姿であり、価値だと思っています。

もちろん、コーヒーやスナックメニューを召し上がって「おいしい」と喜んでいただくこともありがたいのですが、やはり“くつろぎ”を感じていただくことが一番です。先行き不透明で予測がつかない時代だからこそ、不安やストレスを抱える人たちが心からホッと一息つける場所は、もはや地域のインフラだと考えています。
コメダ珈琲店としてそのインフラを支えているのは、中期経営計画「VALUES 2025」の目標である『“くつろぎ”で、人と地域と社会をつなぐ』ために地域密着の店舗運営を行ってくださる、フランチャイズオーナー様です。だからこそ、フランチャイズオーナー様との絆をより強固なものにし、共存共栄でお客様の“くつろぎ”の空間をつくりあげる。それこそが本部としての使命です。

お客様が感じる“くつろぎ”は、お客様によって、またそのときのコンディションによって異なります。
コーヒーを提供するだけでなく、心からくつろいでいただける空間をどう創るか。それはデジタルが進化した現代社会においても「ひと」にしかできない仕事だと思っています。
こうした、「ひと」による「ひと」にしかできないビジネスを行っている以上、人財育成のための投資は、おのずと力を入れなければならないものであり、私自身も強く進めていきたい部分です。
お客様に寄り添い、“くつろぎ”をつくり出すためには、スタッフ一人ひとりがマニュアルに頼らずお客様との距離感や空気感を肌で感じ、考えられるようにならなければなりません。その手助けとなるべく、年に一度、「全国接客コンテスト」を開催しており、昨年は約8,000人ものスタッフに参加いただきました。

私も立ち会いましたが、お客様への想いがあふれる素晴らしい接客に目が潤むほど感動しました。
この「ひと」によるビジネスは今後デジタルがより進化していったとしても、変わることはありません。コメダでもDX推進を行ってまいりますが、単にコスト減のための省人省力ではなく、効率化を図った先にあるのは、やはり飲食店の基本であるQSC(Quality:商品の品質、Service:接客サービス、Cleanliness:店内の清潔さ)の向上とりわけ“S”、すなわち“コメダ流おもてなし”の向上です。すべてはお客様の“くつろぎ”に還元できなければ意味がない。スタッフそれぞれが“コメダ流のおもてなし”を習得しようと日々腕を磨き、お客様と心を通わせながらつくり出す心地よい空間こそが、コメダの価値なのですから。

心の“くつろぎ”を考えたときに、切っても切り離せないのがサステナビリティです。コメダでは、お客様の“くつろぎ”がいつまでも続くように、マテリアリティ――重要課題13項目を特定し、経営のど真ん中に据えました。13項目は大きく3つのテーマに分けられます。品質とお客様に関するテーマでは、安全・安心を土台にして地域のお客様の多様なニーズにお応えすること、人と働きがいに関するテーマでは、そのための人財育成と基盤づくり、そして環境に関するテーマではすべての事業の前提となる環境を維持するため、気候変動への対応や資源循環を取り扱います。
それぞれ管掌をする取締役とともに具体的なアクションプランに落とし込み、全社を挙げて取り組んでまいります。これらはすべて、お客様に“心にもっとくつろぎを”感じていただくためのミッションであり、100年後もコメダが“くつろぐ、いちばんいいところ”であるために欠かせない取り組みだと考えています。

中期経営計画「VALUES 2025」では、『“くつろぎ”で、人と地域と社会をつなぐ』ことを目標とし、コロナ禍の影響を受けた業績の回復だけでなく、既存モデルの拡充、新しい共創価値の追求、財務価値の維持拡大に取り組んでまいりました。足元では2022年10月の香港、2023年1月のバリ島などの、海外を含めた出店計画の推進。また、コロナ禍で失ったお客様の再常連化を進めるべく、季節限定メニューなどを展開する一方で、フランチャイズオーナー様方とともに地域に密着したお店づくり、QSC向上に努めてまいりました。その甲斐あって、業績については順調であり、上方修正も行いました。
ただ、今後を考えると次の成長エンジンや柱となる事業を仕込まなければ、という思いもあります。

もちろん、2022年4月にオープンした「コメダの大判焼き大餡吉日」など、新サービスの開発や、姉妹業態である「おかげ庵」の本店開業をきっかけとする進化と出店加速を推進しております。
今後はさらに新たなサービス分野について、会社のトップとして、自らもまた率先してGRIT――粘り強くやり抜いてまいります。
これからもコメダは、フランチャイズオーナー様をはじめ、すべてのステークホルダーの皆様と手を取り合い、お客様とともに“くつろぐ、いちばんいいところ”を共創し続けます。

お客様の“くつろぎ”が変化するように、私たちもまた進化を続けてまいりますので、ぜひご支援、ご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

                                      代表取締役社長 甘利 祐一         

まとめ

株式会社コメダホールディングスは、「珈琲を大切にする心から、くつろぐ、いちばんいいところを提供する」という経営理念を掲げ、日本独自の喫茶文化を現代に引き継ぎながら革新を続ける企業です。
フルサービス型の喫茶店チェーン「コメダ珈琲店」を中心に、「おかげ庵」など多様なブランドを展開し、全国でくつろぎの場を提供しています。
木の温もりを感じる店舗空間や丁寧な接客、そして自社製造による高品質な商品が、お客様の心と生活に寄り添い、“日常の癒やし”として多くの支持を集めています。

代表取締役社長の甘利祐一氏は、地域密着型のフランチャイズ展開を通じて、全国どこでも「コメダらしい体験」ができる仕組みづくりを重視しています。
また、持株会社としてグループ経営の効率化と安定化を図りながら、新業態や海外市場への進出にも積極的に取り組んでいます。

くつろぎと品質を両立させたコメダのビジネスモデルは、多様なライフスタイルに適応し続ける強みを持ち、今後も人々の暮らしにあたたかな価値を提供し続ける存在です。

会社概要

会社名株式会社コメダホールディングス
代表者代表取締役社長 甘利 祐一
所在地愛知県名古屋市東区葵三丁目12番23号
資本金1659百万円(2024年2月末現在)
設立2014年
店舗数コメダ珈琲店 1,004店舗
おかげ庵 13店舗
BAKERY ADEMOK 3店舗
KOMEDA is □ 1店舗
大餡吉日 1店舗
La Vinotheque 1店舗
(2024年2月末時点)
事業内容喫茶店チェーンを運営する株式会社コメダの持株会社
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