就活情報を集めていると、MARCHという大学群の呼び方を目にする機会が少なくありません。もともとは大学受験で使われてきた略称ですが、就職活動の場面でも耳にする場面が増えてきました。この記事では、MARCHがどの大学を指すのか、各校にどのような特色があるのかを整理したうえで、就活で出身校がどう受け止められるのかを就活生や若手の転職者に向けて解説します。大学名だけを頼りにするのではなく、そこで培った経験をどう言葉にしていくかまで踏み込んで考えていきます。
MARCHとは何を指す大学群なのか
MARCHは、明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学という、首都圏にキャンパスを持つ5つの私立大学の頭文字を組み合わせた呼び方です。もともとは予備校や塾が偏差値の近い大学をまとめて説明するために使い始めた略称で、受験業界で広まったのち、就活の場面でも大学群を指す共通の言葉として使われるようになりました。
- 明治大学
- 青山学院大学
- 立教大学
- 中央大学
- 法政大学
明治・青山学院・立教・中央・法政の頭文字を並べた呼び方
頭文字を順に並べるとM・A・R・C・Hとなりますが、この並び自体に大学としての優劣の意味は含まれていません。5校はそれぞれ設立の経緯も学部構成もキャンパスの立地も異なり、共通しているのは首都圏に拠点を置く難関私立大学であるという点にとどまります。就活で「MARCH出身です」と伝えたときに相手が思い浮かべるのも、あくまで大学群としての大まかな括りであり、個々の大学の中身までを示しているわけではないと考えておくと実態に近づきます。
学習院大学を加えたGMARCHという呼び方との違い
MARCHにGを加えたGMARCHという呼び方もよく使われます。GMARCHはMARCHの5校に学習院大学を加えた6校を指す呼び方で、こちらも受験・就活の場で使われる大学群の名称の一つです(出典:Wikipedia「MARCH(学校)」)。名称に含まれる大学が1校違うだけで、就活における評価が大きく変わるわけではありません。面接や書類選考で問われるのは大学群の名前そのものではなく、そこで何を学び、どのような経験を積んできたかという中身であることは、MARCHでもGMARCHでも変わらないと捉えておくと、落ち着いて準備を進めやすくなります。
MARCH各大学の特色とキャンパスの雰囲気

MARCHという括りで語られることが多い5校ですが、学部構成やキャンパスの立地、学生生活の雰囲気には違いがあります。就活の自己PRでは出身大学の名前そのものよりも、どの環境で何を経験したかが問われるため、まずは自分の大学の特色を客観的に把握しておくことが土台になります。
明治大学・青山学院大学・立教大学の特色
明治大学は複数のキャンパスに多様な学部を構える総合大学で、学生数が多く、幅広い分野の同級生と関わる機会を持ちやすいのが特徴です。青山学院大学は国際系の学部やキャリア教育に力を入れており、都心にキャンパスを構える立地から、企業とのつながりを意識した学生生活を送りやすい環境が整っています。立教大学は池袋という都心の立地に加え、少人数教育やゼミ活動を重視する学部が多く、学生同士の距離が近いことを魅力に挙げる卒業生が多く見られます。
中央大学・法政大学の特色
中央大学は法学部を中心に伝統的に法曹関係への進路実績を持ち、資格取得を目指す学生を支える体制が整っています。法政大学は学部の数が多く、文系・理系の両方に幅広い選択肢を持つ点が特徴で、多摩キャンパスと市ケ谷キャンパスのそれぞれに異なる学生生活の色があります。どの大学も一括りにMARCHと呼ばれていますが、実際に過ごす4年間の中身は学部やキャンパスによって大きく変わってくると考えるのが自然です。
就活でMARCH出身は本当に有利なのか

就活を控えた学生や、転職を考えている若手社会人からは、MARCH出身であることが選考でどう働くのかという質問をよく受けます。結論から言うと、大学名だけで合否が決まるわけではなく、選考のどの段階でどう影響するのかを分けて考える必要があります。
学歴フィルターという言葉の実態と限界
就活市場では学歴フィルターという言葉がしばしば話題になります。エントリーの母集団が多い大企業を中心に、書類選考の初期段階で出身大学によって案内される説明会や選考ルートが分かれるケースがあること自体は、就活を経験した学生の間で広く語られてきた話です。ただし、これは選考の入口における振り分けにとどまる話であって、面接に進んだ後の評価まで大学名だけで決まり続けるわけではありません。学歴フィルターの存在を理由に、自己分析や企業研究を後回しにしてしまうと、選考が進んだ段階で足元をすくわれやすくなります。
業界によって評価の軸が変わる理由
MARCH出身に対する見方は、業界によっても違いがあります。総合職の採用枠が広い業界では大学群としてまとめて語られやすい一方、専門職や技術職の選考では大学名よりも専攻内容や取得資格、これまでの実務経験が重視される傾向が強まります。若手の転職では新卒時以上にこの傾向がはっきりと表れ、経歴やスキルの積み重ねが評価の中心になっていくのが実情です。大学名は選考の一つの手がかりにすぎず、そこから先は本人が何を積み上げてきたかで評価が決まっていくと捉えておくと、就活や転職活動を進めるうえで軸がぶれにくくなります。
転職では大学名よりも直近の実務経験が重視されやすい
新卒での就活と比べると、20代後半以降の転職ではMARCHという大学名が持つ影響はさらに小さくなっていきます。転職エージェントや採用担当者が確認したいのは、これまでどの職種でどのような成果を出してきたか、次の職場でどう再現性を発揮できるかという点であり、出身大学は経歴を補足する情報の一つにとどまります。若手のうちに転職を考える場合は、大学名というブランドに頼るのではなく、社会人経験そのものを言語化していく準備を早めに始めておくと、選考の場での説明に説得力が増していきます。
MARCH生が就活で結果を出すための考え方
大学名という土台を活かしながら、自分自身の強みをどう言葉にしていくかが就活の実践では重要になります。ここでは、MARCH在学中や卒業後の若手が取り組みやすい進め方を3つの段階に分けて紹介します。
大学名に頼らない自己PRの棚卸しをします。サークル活動やゼミ、アルバイト、留学などの経験を振り返り、大学名を伏せても伝わる形でエピソードを言語化しておきます。何を目標にして、どう行動し、どのような結果につながったのかを具体的に書き出しておくと、面接で深掘りされたときにも一貫した説明がしやすくなります。
志望する業界ごとの評価軸を調べます。同じMARCHという括りでも、業界によって重視されるポイントは異なります。志望業界の採用ページや先輩社員の経歴を確認し、大学名よりも重視されている要素が何かをあらかじめ把握しておくと、選考対策の的が絞りやすくなります。
大学のキャリアセンターやOB・OG訪問を活用します。キャリアセンターには、同じ大学の卒業生がどの業界でどう活躍しているかという情報が蓄積されています。OB・OG訪問を通じて実際の働き方や選考の雰囲気を聞いておくと、大学名だけでは見えてこない業界ごとの温度感をつかみやすくなります。
MARCHと就活に関するよくある質問
ここまでの内容と重なる部分もありますが、MARCHという大学群と就活の関係でよく聞かれる質問を改めて整理します。
- GMARCHとMARCHは何が違うのですか
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MARCHは明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学の5校を指す呼び方です。GMARCHはこの5校に学習院大学を加えた6校を指す呼び方で、どちらも受験・就活の場で使われる大学群の名称という位置づけは変わりません。
- MARCHの中に大学ごとの序列はあるのですか
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学部や入試方式ごとに難易度の差があること自体は塾や予備校の資料でもよく語られますが、就活における評価は大学単位の序列だけで決まるものではありません。学部での学びや課外活動、インターンなどの経験の方が選考では重視される場面が多く見られます。
- MARCH以外の大学出身でも大手企業を目指せますか
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大学名にかかわらず、業界研究や自己分析を丁寧に行い、志望企業が求める経験やスキルを具体的な言葉で示せる学生は、多くの企業で評価の対象になります。大学群にとらわれすぎず、自分の強みをどう伝えるかに時間を使うことが、遠回りに見えて着実な近道です。
まとめ
MARCHは明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学という5つの私立大学をまとめて呼ぶ言葉で、そこに学習院大学を加えたGMARCHという呼び方もあります。就活の場面では、大学名が選考の入口で手がかりになることはあっても、その先の評価を最終的に決めるのは本人が積み上げてきた経験と、それを言葉にする力です。自分の大学の特色を客観的に把握したうえで、大学名だけに頼らない自己PRを組み立てていく姿勢が、MARCH出身の学生や若手社会人が就活で結果を出すための土台になります。

