六本木ヒルズのIT企業一覧|入居企業の移り変わりで見る転職視点

六本木ヒルズにはIT企業が集まっている、という話を聞いたことがある就活生や転職希望者は多いはずです。実際、六本木ヒルズ森タワーには国内外のIT企業が拠点を置いており、企業研究の対象として名前が挙がる機会も少なくありません。ただし、その顔ぶれは時期によって大きく変わっています。かつて六本木ヒルズにいた有名企業が今は別の場所に移転しているケースも珍しくなく、古い情報のまま企業研究を進めると実態とずれてしまうおそれがあります。本記事では、六本木ヒルズ森タワーに現在拠点を置く主なIT企業を整理したうえで、過去に移転した企業の動きや、その背景にある港区エリアのオフィス事情まで踏み込んで解説します。

\ 採用サイトには載せきれない /

企業情報・採用情報を掲載したい

事業内容や働く環境を第三者の中立的な視点でご紹介し、社名で検索する学生・求職者に貴社の正確な情報を届けます。

就活キャリア研究所への掲載について詳しく見る

目次

「六本木ヒルズはIT企業の街」というイメージは今も正しいのか

六本木ヒルズが「IT企業の街」として知られるようになったのは、2000年代前半にさかのぼります。当時はライブドアや楽天など、新興のインターネット関連企業が相次いで本社を構え、経営者たちが「ヒルズ族」と呼ばれて注目を集めました。この時期の印象が今も色濃く残っているため、六本木ヒルズと聞くとIT企業を連想する人が多いのでしょう。

もっとも、当時本社を置いていた企業の多くはすでに移転しており、今の六本木ヒルズにいる企業とは顔ぶれが入れ替わっています。つまり「六本木ヒルズはIT企業の街」というイメージ自体は誤りではないものの、その中身は常に更新され続けているという前提を持っておく必要があるのです。

六本木ヒルズ森タワーに現在拠点を置く主なIT企業

ここでは、企業の公式発表や会社概要などから六本木ヒルズ森タワーに本社機能を置いていることが確認できる主なIT関連企業を紹介します。フロア数もあわせて記載していますが、各社ともオフィスの拡張や移転を随時行っているため、最新の所在地は各社の公式サイトで確認することをおすすめします。

  1. Apple Japan合同会社 36階と40階にオフィスを構え、来客対応の受付は40階に置かれています。オペラシティから移転して以来、日本法人の拠点としてこの場所を使い続けています。
  2. 株式会社メルカリ 2015年から2025年11月まで18階を本社として使用し、2025年12月からは25階と26階の新オフィスへ移転しました。約10年間にわたり同じ場所で事業を拡大してきた代表例といえます(同社の公表資料より)。
  3. 株式会社ポケモン 複数のフロアにオフィスを展開しており、関連会社である株式会社ポケモンセンターの拠点も同じビル内にあります。
  4. AnyMind Group株式会社 2020年に31階へ本社を移転し、20階もあわせて使用しています。東南アジアを中心に事業を広げるマーケティングテック企業です(同社の公表資料より)。
  5. KLab株式会社 2025年10月に22階から28階へ本社オフィスを移転しました。スマートフォンゲームの開発・運営を手掛ける企業です(同社の公式アクセスページより)。
  6. 合同会社ライアットゲームズ 34階に日本法人を置き、人気オンラインゲームのローカライズやeスポーツ事業を展開しています。
  7. 株式会社テクノプロ 35階にソフトウェア・情報処理関連の拠点を構えています。

こうして並べてみると、ゲームやコンテンツ系のIT企業が目立つのも六本木ヒルズの特徴のひとつだといえるでしょう。金融やコンサルティングが中心の丸の内・大手町エリアとは異なる企業文化が根付いている点は、企業研究の材料として押さえておく価値があります。

かつて六本木ヒルズにあった有名IT企業とその移転先

六本木ヒルズ森タワーの現在の入居企業(アップル・メルカリ・ポケモン)とかつて入居していた企業(グーグル・グリー・ヤフー)を左右対比で示したインフォグラフィック

六本木ヒルズは開業から20年以上が経過しており、その間に本社を移転した有名IT企業も少なくありません。ここでは代表的な事例を取り上げます。

グーグル合同会社の渋谷移転

グーグルの日本法人は2010年に六本木ヒルズへ本社を移転しましたが、2019年に渋谷ストリームへ再移転しています。かつては複数フロアを占める大型テナントであり、六本木ヒルズをIT企業の街として印象づけた存在のひとつでした(ITmediaの報道を参照)。

グリー株式会社の六本木ヒルズゲートタワー移転

グリーは約11年間にわたり六本木ヒルズ森タワーに本社を置いていましたが、2022年に隣接する六本木ヒルズゲートタワーへ移転しました。ゲートタワーは森タワーとは別棟であるため、六本木ヒルズという街区には残りつつも、森タワーからは退去した形になります(gamebizの報道を参照)。

ヤフーやライブドアなど「ヒルズ族」時代の記憶

2000年代の六本木ヒルズには、ライブドアや楽天、ヤフーといった当時を象徴するインターネット企業が拠点を構えていました。特にライブドアの経営者が「ヒルズ族」と呼ばれたことは、六本木ヒルズとIT企業を結びつけた象徴的な出来事として広く知られています。その後、ヤフーは合併を経てLINEヤフー株式会社となり、現在は千代田区紀尾井町に本社を置いています。こうした変遷を知っておくと、六本木ヒルズという場所のブランド力と、実際に入居している企業の顔ぶれは必ずしも一致しないという視点を持てるようになるはずです。

なぜIT企業は六本木ヒルズに集まってきたのか

六本木ヒルズにIT企業が集まりやすい背景には、いくつかの実務的な理由があります。まず、ワンフロアが1000坪を超える無柱の大空間を確保できるため、急成長中の企業でも人員増加に合わせてフロアを拡張しやすいという利点があります。実際、KLabやAnyMind Groupのように、同じビル内でフロアを移動しながら事業拡大に対応している企業は珍しくありません。

また、六本木駅から地下でつながっているアクセスの良さや、外資系企業やクリエイティブ企業が集まることで生まれる採用面でのブランド力も、IT企業がこの場所を選ぶ理由として挙げられるでしょう。一方で、賃料水準は都心でも高い部類に入るため、事業が一定規模まで成長した段階で、コストや面積効率を見直して他エリアへ移転する企業が出てくるのも自然な流れだといえます。グリーの移転はその典型例のひとつです。

六本木・港区エリア全体に広がるIT企業の分布

六本木ヒルズだけでなく、港区には多様なIT関連企業が点在しています。六本木駅から六本木一丁目駅にかけての一帯には、外資系企業やITベンチャーのオフィスが点在しており、六本木ヒルズとあわせて企業研究の対象になりやすいエリアです。

六本木ヒルズから徒歩圏内にある東京ミッドタウンにも、富士フイルムのように本社機能を置く大手企業があります。東京ミッドタウンにはかつてコナミグループやヤフーの拠点もありましたが、いずれも現在は他の場所へ移転しました。こうした動きからも、港区一帯のオフィス街では企業の入れ替わりが日常的に起きていることがうかがえるでしょう。

就職活動や企業研究では、六本木ヒルズという建物単位ではなく、港区という広いエリア単位でIT企業の分布をとらえておくと、志望企業の選択肢を広げやすくなります。

六本木ヒルズのIT企業を志望する人が確認しておきたい視点

スーツ姿の就活生2名が六本木ヒルズ森タワーを見上げながらスマートフォンで企業情報を確認している様子

ここまで見てきたとおり、六本木ヒルズのIT企業は入れ替わりが激しいエリアです。就職活動や転職活動を進めるうえで、意識しておきたい視点を整理します。

まず企業の公式サイトで最新の本社所在地を確認することが欠かせません。就活情報サイトやまとめ記事に六本木ヒルズと書かれていても、実際にはすでに移転しているケースがあるためです。エントリーシートや面接で誤った所在地に触れてしまうと、企業研究不足の印象を与えかねません。

一方で、六本木ヒルズにあるという理由だけで企業を評価するのは避けたほうがよい点にも注意が必要です。オフィスの立地は働きやすさや事業の将来性を保証するものではなく、企業研究の入り口のひとつにすぎません。事業内容や職種、成長フェーズといった本質的な情報とあわせて確認する姿勢が大切になるでしょう。

六本木ヒルズという場所に着目することで、普段は目に留まりにくいIT企業の存在に気づけることもあります。立地から企業を知り、そこから事業内容や働き方まで掘り下げていく調べ方は、企業研究の入り口として有効な手法のひとつです。

六本木ヒルズのIT企業に関するよくある質問

最後に、六本木ヒルズのIT企業について就活生や転職希望者からよく寄せられる疑問に答えます。

六本木ヒルズにあると紹介されているIT企業は、今も同じ場所にありますか?

必ずしもそうとは限りません。本記事で紹介したとおり、グーグルやグリーのように六本木ヒルズから移転した企業も複数あります。企業研究の際は、まとめ記事の情報をそのまま信じるのではなく、各社の会社概要ページで最新の所在地を確認することをおすすめします。

六本木ヒルズにはIT企業以外にどのような業種の企業がありますか?

六本木ヒルズ森タワーには、外資系の金融機関や法律事務所、コンサルティング会社、ラジオ局のJ-WAVEなど、多様な業種の企業が入居しています。IT企業だけが集まっているわけではなく、業種の幅広さも六本木ヒルズの特徴のひとつです。

六本木ヒルズのIT企業を志望する場合、どこから情報を集めればよいですか?

まずは志望企業の採用ページや会社概要ページを確認するのが基本です。あわせて六本木ヒルズの公式サイトにあるオフィス紹介ページを見ておくと、建物全体の規模や特徴を把握したうえで企業研究を進められます。

まとめ

六本木ヒルズ森タワーには、Apple Japanやメルカリ、AnyMind Groupなど、現在も多くのIT企業が拠点を置いています。一方で、グーグルやグリーのように過去に移転した企業も存在し、六本木ヒルズのIT企業一覧は決して固定されたものではありません。

就職活動や転職活動でこのエリアの企業を検討する際は、立地のイメージだけで判断せず、各社の最新情報を確認しながら企業研究を進めていくことが大切です。六本木ヒルズという場所を切り口にしながらも、最終的には事業内容や働き方まで踏み込んで比較検討していきましょう。

この記事の著者情報

株式会社ネット風評被害対策 代表取締役 内村淳

ネット風評被害対策の専門家として15年以上の実績を持つ。
風評被害誹謗中傷対策・サジェスト対策・逆SEO対策・SNS炎上対応など、企業のWebリスク解決を累計10,000社以上支援。
ネット誹謗中傷対策に特化した法律事務所に1年間従事し、法的観点からの対応知見を習得。IT技術と法的アプローチの双方に携わってきた経験を持つ。
あらゆるネット風評被害対策支援に加え、企業向けコンサルティングや同業他社へのサービス提供も行う。
現在、日々進化するAI検索エンジンのアルゴリズムを徹底解析し、AI検索時代に適応した次世代の風評対策に注力している。

\ 気になる企業、ありませんか /

リサーチしてほしい企業を教えてください

「この会社の働き方や社風、実際どうなの?」——気になる企業名をお寄せください。編集部が公式情報・公開データを調査し、企業研究記事としてお届けします。

お問い合わせフォームから「リサーチ希望」とお送りください

目次