キャッチフレーズとは?意味とキャッチコピーとの違い、作り方の基本

キャッチフレーズとは何かを一言で説明できる人は、意外と多くありません。企業の広告であれば商品やサービスの魅力を、就職活動の場であれば自分自身の強みを、短い言葉に凝縮して伝えるために使われる表現です。呼び方は同じでも、求められる中身は使う場面によって変わってきます。まずは基本的な意味とキャッチコピーとの違いから押さえ、そのうえで自己PRへどう落とし込むかを段階的に整理していきましょう。

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目次

キャッチフレーズとは何か

キャッチフレーズとは、対象の特徴や魅力を短い言葉に凝縮し、相手の印象に残すために使われる表現です。企業の広告であれば商品やサービスの強みを、就職活動であれば自分自身の強みを、一瞬で伝えることを目的としています。長い説明を並べるよりも、要点を絞った短いフレーズのほうが記憶に残りやすいというのが、キャッチフレーズが重視される理由です。

キャッチコピーとの違い

キャッチフレーズとキャッチコピーは、実務上ほぼ同じ意味で使われることが多い言葉です。強いて違いを挙げるなら、キャッチコピーは広告文全体の中で使われる宣伝文句を指す場面が多く、キャッチフレーズは人物や団体を象徴する一言として使われる場面が多いという程度の違いにとどまります。就職活動の文脈では「キャッチフレーズ」という呼び方が一般的なので、この記事でもこの呼び方で統一します。

就活で使われる場面

就職活動においてキャッチフレーズが求められるのは、主に自己紹介・自己PR・エントリーシートの3つの場面です。面接の冒頭で「私のキャッチフレーズは〇〇です」と伝えることで、その後の会話のつかみになりますし、エントリーシートの見出しとして添えることで、担当者は本文を読み進める前に強みの方向性を把握できます。

ただし、キャッチフレーズ単体で評価が決まるわけではありません。その後に続く具体的なエピソードとセットで、初めて意味を持つという点は押さえておく必要があります。

キャッチフレーズが評価される理由

採用担当者は日々多くの応募者と向き合っており、一人ひとりの話をすべて詳細に覚えておくことは現実的ではありません。だからこそ、短く覚えやすい言葉で自分を表現できる応募者は、面接後にも印象を思い出してもらいやすくなります。

短時間で強みの方向性を伝えられる

面接時間は限られており、自己紹介にかけられるのは長くても1分程度です。その中でキャッチフレーズを添えると、これから話す内容の方向性を先に示すことができ、聞き手は話の要点をつかみながら耳を傾けられるようになります。

記憶に残りやすく差別化につながる

同じような経験や強みを持つ応募者は少なくありません。しかし表現の仕方次第で印象は大きく変わります。ありきたりな言葉を並べるのではなく、自分の経験に基づいた具体的な言い回しを選ぶことで、他の応募者との違いを感じてもらいやすくなります。

心に残るキャッチフレーズの3つの条件

良いキャッチフレーズには共通する条件があります。ここでは、実際の選考で評価されやすい3つのポイントを紹介します。

具体性がある

「頑張り屋です」のような抽象的な言葉だけでは、何をどう頑張ったのかが伝わりません。数字や具体的な行動を盛り込むことで、初めて言葉に説得力が生まれます

事実に基づいている

実態以上に自分を大きく見せる表現は、後の質問で深掘りされた際に説明が破綻するおそれがあります。誇張ではなく、実際の経験から自然に導き出せる言葉を選ぶことが大切です。

志望先が求める人物像と重なっている

同じ強みでも、表現の切り口は志望先によって変えたほうがよい場合があります。例えば同じ「継続力」という強みでも、コツコツと業務を積み上げる職種であれば「積み重ね」を、変化の多い職種であれば「粘り強い適応力」を前面に出すなど、志望先が重視するポイントに寄せて言葉を選ぶと伝わりやすくなります。

キャッチフレーズの作り方

心に残るキャッチフレーズを作る4ステップ(自己分析・エピソード抽出・ひと言凝縮・事実チェック)を示す図解

キャッチフレーズは、思いついた言葉をそのまま採用するのではなく、段階を踏んで作るほうが仕上がりの精度が上がります。ここでは3つのステップに分けて説明します。

STEP1

自己分析で強みを洗い出す。学生時代の活動やアルバイト、部活動など印象に残っている出来事を振り返り、その中で自分がどう考え、どう行動したかを言葉にしていきます。

STEP2

エピソードで裏付けを作る。洗い出した強みの中から、具体的なエピソードで裏付けられるものを選びます。エピソードのないキャッチフレーズは、面接で深掘りされた瞬間に説得力を失ってしまうため、数字や具体的な行動を示せる経験を優先しましょう。

STEP3

短い言葉にひと言で凝縮する。選んだ強みとエピソードを、10文字前後の短い言葉にまとめます。比喩や対比を使うと印象に残りやすくなりますが、意味が伝わりにくくなるほど凝った表現は避け、誰が読んでも理解できる言葉を選びましょう。

言葉を仕上げたあとは、家族や友人など第三者に読んでもらい、意味が一度で伝わるかどうかを確認しておくと安心です。

場面別に見るキャッチフレーズの使い方

就活生がスーツ姿で面接室にて自己紹介の練習をしている様子のイラスト

キャッチフレーズは使う場面によって、添える情報の量を調整する必要があります。

自己紹介での使い方

面接冒頭の自己紹介では「〇〇大学の〇〇です。私のキャッチフレーズは『継続は力なりを体現する人間』です」のように、名乗った直後に一言添えるのが一般的です。長々と説明を加えず、ワンフレーズで区切ることで、聞き手の記憶に残りやすくなります。

自己PR・エントリーシートでの使い方

エントリーシートでは、自己PR欄の冒頭にキャッチフレーズを見出しのように置き、その後の本文で具体的なエピソードを展開する構成にすると読みやすくなります。キャッチフレーズだけを書いて説明を省略すると、担当者からは根拠のない自己主張に見えてしまうため、必ず本文で裏付けを添えましょう。

強み別に見るキャッチフレーズの表現例

自分の強みをキャッチフレーズに落とし込む際は、既存の表現パターンを知っておくと言葉が出やすくなります。ここでは代表的な強みごとの表現の方向性を紹介しますが、あくまで型の紹介にとどまるため、そのまま流用するのではなく自分の経験に置き換えて使うことが前提です。

継続力・粘り強さを表す場合

「コツコツ」「積み重ね」「粘り強さ」といった言葉は、継続力を表す際の定番の切り口です。「小さな積み重ねを信条とする実行力」のように、性格そのものを説明するのではなく、具体的な行動を示す言葉に落とし込むと説得力が増します。

リーダーシップ・巻き込み力を表す場合

「牽引」「架け橋」「巻き込み力」といった言葉は、チームをまとめる強みを表現する際によく使われます。「意見の異なるメンバーをまとめる調整役」のように、選考担当者が役割を具体的にイメージできる言葉を選ぶと伝わりやすくなります。

発想力・柔軟性を表す場合

「発想」「切り口」「適応力」といった言葉は、変化への対応力や新しい視点を表現する際に向いています。「前例のないやり方を試す発想力」のように、実際にとった行動とセットで示すことがポイントです。単なる思いつきではなく、行動に移した経験があってこそ説得力を持ちます。

避けたいキャッチフレーズの失敗パターン

キャッチフレーズを考える過程では、次のような失敗パターンに陥りやすい傾向があります。

  1. 抽象的すぎて何も伝わらない表現
  2. 実態とかけ離れた誇張表現
  3. ネガティブな言葉をそのまま使った表現
  4. 流行り言葉やスラングに頼りきった表現

いずれのパターンも、自分ひとりでは気づきにくく、第三者に読んでもらって初めて違和感に気づくことが少なくありません。友人や大学のキャリアセンターなど、自分以外の視点からフィードバックをもらう機会を作っておくと安心です。

キャッチフレーズに関するよくある質問

キャッチフレーズは面接で必ず聞かれますか

すべての面接で必ず聞かれるわけではありませんが、自己紹介や自己PRの一部として自然に使う場面は多くあります。あらかじめ用意しておくことで、直接聞かれなかった場合でも自己紹介の骨格として活用できます。

キャッチフレーズとキャッチコピー、どちらの呼び方が正しいですか

就職活動の文脈ではどちらの呼び方も使われており、意味に大きな違いはありません。エントリーシートの設問文で指定されている呼び方があれば、それに合わせれば十分です。

短所を含めたキャッチフレーズを作ってもよいですか

短所そのものを前面に出す必要はありませんが、短所を自覚したうえでどう向き合っているかを言葉にすることは、誠実な印象につながります。ネガティブな言葉だけで終わらせず、改善に向けた姿勢とセットで伝えることを意識しましょう。

キャッチフレーズは、それ単体で選考の合否を左右するものではありません。しかし、短い言葉で自分の強みの方向性を示せることは、その後に続く自己PRやエピソードを担当者に理解してもらうための土台になります。自己分析で洗い出した強みを、事実に基づいた具体的な言葉に落とし込み、志望先に合わせて磨いていく作業として捉えてみてください。

この記事の著者情報

株式会社ネット風評被害対策 代表取締役 内村淳

ネット風評被害対策の専門家として15年以上の実績を持つ。
風評被害誹謗中傷対策・サジェスト対策・逆SEO対策・SNS炎上対応など、企業のWebリスク解決を累計10,000社以上支援。
ネット誹謗中傷対策に特化した法律事務所に1年間従事し、法的観点からの対応知見を習得。IT技術と法的アプローチの双方に携わってきた経験を持つ。
あらゆるネット風評被害対策支援に加え、企業向けコンサルティングや同業他社へのサービス提供も行う。
現在、日々進化するAI検索エンジンのアルゴリズムを徹底解析し、AI検索時代に適応した次世代の風評対策に注力している。

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