株式会社エイブルは、東京都港区元赤坂に本社を置く不動産賃貸仲介の会社です(以下、エイブル)。全国826店舗の賃貸仲介チェーン「エイブル」を展開し、従業員数は3,844名にのぼります(いずれも2026年2月1日現在)。駅前の緑色の看板やテレビCMで名前を見たことがある人も多いでしょう。
一方で、社名を検索すると「株式会社エイブルホールディングス」「株式会社エイブル&パートナーズ」といった、よく似た名前の法人も一緒に出てきます。求人票や口コミを調べるとき、どれが自分の応募先なのか分かりにくい会社でもあるでしょう。この記事で扱うのは、実際に賃貸仲介の店舗を運営している事業会社「株式会社エイブル」(法人番号4010401004280)です。
公式サイト・採用サイト・国税庁の法人番号公表サイトといった一次情報に加えて、エン カイシャの評判・キャリコネ・OpenWork・転職会議・Yahoo!しごとカタログに集まった社員口コミとその集計値、社員インタビューやエイブルを利用した個人のnoteをもとに、会社概要・事業内容・働く環境・評判・採用情報を整理しました。応募前に確かめておきたい判断材料を、この1ページにまとめています。
株式会社エイブルの会社概要

| 正式商号 | 株式会社エイブル(英語表記 ABLE INC.) |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都港区元赤坂1丁目5番5号 元赤坂SFビル |
| 創業 | 1968年 |
| 設立 | 1979年7月1日(出典: マイナビ2028・2026年8月現在) |
| 代表者 | 代表取締役社長 吉田晴雄 |
| 資本金 | 8,000万円(80百万円) |
| 従業員数 | 3,844名(2026年2月1日現在) |
| 店舗数 | 826店舗(直営店443店・ネットワーク店369店・海外店14店/2026年2月1日現在) |
| 業績 | 売上高443億2,300万円/営業利益48億7,700万円/経常利益57億6,100万円(2025年10月期) |
| 事業内容 | 不動産賃貸仲介事業/不動産賃貸仲介関連事業(リフォーム・保険代理・住宅設備保証取次・引越取次・消毒)/不動産管理事業/不動産賃貸仲介フランチャイズ事業/フランチャイズ向けシステムの開発運用/コールセンター業務 |
| 免許番号 | 国土交通大臣免許番号(7)第5338号 |
| 法人番号 | 4010401004280 |
| 公式サイト | https://www.able.co.jp/ |
出典: 株式会社エイブル 公式サイト 会社概要(2026年8月現在)。事業内容の内訳は株式会社エイブルホールディングス 会社案内のグループ会社一覧に記載された株式会社エイブルの事業内容によります。設立日はマイナビ2028掲載の会社概要によります。
※商号「株式会社エイブル」と本店所在地「東京都港区元赤坂一丁目5番5号」、法人番号4010401004280は国税庁 法人番号公表サイトでも一致を確認しました。
創業は1968年で、公式サイトの表記も「創業」で統一されています。加盟団体は一般社団法人 日本経済団体連合会(経団連)です。
就活生・転職検討者は、名前の似た法人の存在でつまずきやすいかもしれません。公式サイトには、グループ会社一覧を掲げる「株式会社エイブルホールディングス」(2019年2月設立・本社は同じ元赤坂1-5-5・代表取締役社長 平田竜史)のページがあります。またグループのプレスリリースは「株式会社エイブル&パートナーズ」の名義でPR TIMESに配信されています。求人票や口コミサイトを見るときは、店舗運営を担う事業会社「株式会社エイブル」(本社は元赤坂1丁目5番5号、代表取締役社長 吉田晴雄)かどうかを所在地と代表者名で確かめておくと、取り違えを防げます(出典: 株式会社エイブルホールディングス 会社案内、PR TIMES)。
株式会社エイブルの事業内容
エイブルの事業は、賃貸物件を探す入居者とオーナーをつなぐ「賃貸仲介」が中心です。そこに、仲介の前後で発生する需要を拾う関連事業と、フランチャイズによる店舗網の拡大が重なる構造といえるでしょう(出典: 株式会社エイブルホールディングス 会社案内)。
事業の柱は賃貸仲介
中核は不動産賃貸仲介事業です。全国826店舗のうち443店が直営店、369店がフランチャイズのネットワーク店、14店が海外店という内訳になっています(2026年2月1日現在)。海外は香港・台湾・ニューヨークに拠点があり、香港のABLE REAL ESTATE AGENCY (HK) LTD.や台湾の大建不動產股份有限公司がグループ会社に名を連ねています。
店舗での仕事は、来店した顧客に部屋を提案して案内し、申込手続きを進めるまでが一連の流れです。公式採用サイトの仕事紹介ページでは、これに加えて空室対策・家賃管理・トラブル対応・建物管理といった管理物件の対応、オーナーへのリフォームや建替えの提案、物件の調達・写真撮影・間取り図作成までが業務として説明されていました(出典: エイブル採用サイト 仕事紹介、2026年8月現在)。「部屋を紹介する仕事」という入口のイメージより、扱う範囲は広いと考えておくとよさそうです。
仲介の前後を支える関連事業とフランチャイズ
関連事業として、リフォーム・保険代理・住宅設備保証取次・引越取次・消毒を手がけています。入居前後の手続きや退去後の原状回復といった需要を、仲介の接点から拾う設計といえるでしょう。
もうひとつの柱が、フランチャイズ事業とその周辺の業務です。株式会社エイブルは加盟店に対する不動産賃貸仲介フランチャイズ事業だけでなく、フランチャイズ向けシステムの開発運用やコールセンター業務も担っています。直営店を増やすのではなく、加盟店に仕組みを提供して店舗網を広げてきました。なお、公式サイトの会社概要にある「パーキング事業」「調査・研究及びコンサルティング事業」「総合人材サービス業」はグループ全体の事業として掲げられたもので、株式会社エイブルパーキング・株式会社エイブル総合研究所・株式会社AMPといった別会社が担当しています(出典: 株式会社エイブル 公式サイト グループ会社)。
業績は2025年10月期で売上高443億2,300万円、営業利益48億7,700万円、経常利益57億6,100万円、純資産170億4,200万円と公表されています(出典: 株式会社エイブル 公式サイト 会社概要)。直近では、賃貸オーナー向けイベント「全国賃貸オーナーズフェスタ2025」を2025年10月に東京国際フォーラムで開催し、80社以上が出展しました。
株式会社エイブルの働く環境・社風
営業店の勤務はシフト制で、毎月20日ごろに翌月の希望休を確認し、月末にシフトが確定する流れです。年間休日数については、公式の採用noteに「以前は107日(閏年は108日)だった年間休日数ですが、2026年からは115日といたしました」と明記されています。同じ記事では、賃貸仲介の繁忙期が1月から4月初旬であること、その時期は残業が発生し、繁忙期以外は残業が減ることも書かれていました(出典: 株式会社エイブル 公式採用note、2024年10月11日投稿)。自社の採用媒体での発信ではあるものの、休日数の変更という検証しやすい事実が示されている点は応募前の材料になりそうです。
研修と資格取得の支援
教育制度は、職位ごとに整理されているのが特徴といえるでしょう。店長を目指す社員向けの「ABS(エイブルビジネススクール)」は、マーケティング・人材マネジメント・業務改善スキルを扱う研修で、店長昇格にはABSの履修が必須とされています。将来の経営幹部候補を対象とした選抜制の「AMC(エイブルマネジメントカレッジ)」、社内資格の「管理マスター・関連マスター」、営業職向けのEラーニング、中途入社者向けの店舗OJTも用意されていました。
国家資格の支援も具体的です。宅地建物取引士と賃貸不動産経営管理士について、月に数回、専門講師による講義と模擬試験が実施されています。入社3年以上の社員を対象とした社内公募制度「FA制度」もあり、希望する部署へ手を挙げられます(出典: エイブル採用サイト 教育・福利厚生、2026年8月現在)。
福利厚生と両立支援
福利厚生では、顧客アンケートで感謝の言葉を受け取った社員に「スマイルバッジ」が支給され、年間の獲得数上位者が表彰される「ビッグスマイル制度」が独自の仕組みとして紹介されていました。ほかに資格手当と取得一時金、慶弔見舞金、経年勤務祝い、勤続3年以上の正社員を対象とした退職金制度、白浜(和歌山県)と大山(鳥取県)の保養所などが挙げられています。
育児・介護の制度は、産前休暇が最大6週間、育児休暇は原則として子が1歳に達する日までと定められていました。育児のための短時間勤務制度は小学校4年生の始期に達するまで利用でき、5〜7時間から1時間刻みで選べます。子の看護休暇と介護休暇は、対象が1人なら年5日、2人以上なら年10日が上限とされていました(出典: エイブル採用サイト 教育・福利厚生、2026年8月現在)。
女性の働きやすさをめぐっては、時短勤務中のママ社員による「ワーママプロジェクト」の立ち上げ、女性活躍推進準備室の発足、全国のママ社員を集めた座談会の実施が公式サイトで紹介されています。座談会で出た声をもとに、通勤経路外の保育園への送迎費を支給する「送迎手当」を試験的に導入した例も記載されていました(出典: エイブル採用サイト 女性活躍に向けた取り組み、2026年8月現在)。
株式会社エイブルの評判・口コミ
ここからは、エイブルで働いた人・エイブルを利用した人の声を、テーマ別に見ていきます。エイブルは非上場のため会社が公表する平均年収は見当たりませんが、社員口コミサイトの回答者集計では、平均年収がキャリコネで357.3万円(正社員86人・平均28.8歳)、OpenWorkで392万円(正社員286人・平均31歳)、エン カイシャの評判で399万円(714人・平均31.4歳)と、357万〜399万円の幅で報告されています(2026年8月現在)。月間残業時間も29.9〜34時間とサイトによって差があり、有給消化率は20〜47.4%と開きがありました。回答者の年代や職種で数字が動くため、後述する固定残業代の仕組みとあわせて読むと実像をつかみやすくなります。
給与・手当についての声
待遇面では、資格手当を評価する投稿が見られました。
宅建士の資格手当(月2万円)などや、通勤交通費も規定内でしっかり支給されます。基本的な待遇面での安心感は高く、腰を据えて仕事に打ち込めます。
出典: エン カイシャの評判(2026年8月現在)
この投稿が挙げているのは、宅建士の資格手当と通勤交通費でした。月2万円の宅建士手当は、年間に直すと24万円分にあたります。公式サイトにも資格手当と取得一時金の記載があり、受験の講義・模試まで会社が用意している点を踏まえると、資格を取るほど給与に反映されやすい設計だと読み取れます。一方、基本給の中身については次の投稿がありました。
基本給には33時間分の固定みなし残業代が含まれている。繁忙期で残業が多くなったときは超過した分の残業代が1分単位で追加支給される。
出典: エン カイシャの評判(2026年8月現在)
固定残業代が33時間分という内容で、口コミサイトが集計した月間残業時間(29.9〜34時間)とほぼ重なる水準です。残業が33時間に届かない月でも支給額は変わらず、超えた分が別途支払われる仕組みだと読み取れるでしょう。提示された月給に何時間分の固定残業代が含まれるのかは、求人票と面接で必ず確かめておきたいところです。
昇給・評価制度についての声
給与の水準そのものより、昇給のペースに物足りなさを書いた投稿もありました。
昇給は滅多になかった。当時20代後半だったが、同じ部署の40代と月給が1,2万ほどしか変わらなかったので将来が不安になった。給与が少ないのであれば、せめて家賃補助などがあればありがたかった。
出典: 転職会議(2026年8月現在)
同じ部署の40代と月給の差が1〜2万円だった、という内容です。エイブルは店舗単位の目標で動く体制のため、個人の売上がそのまま月給に跳ね返る設計にはなっていないとみられます。宅建士の資格手当のように条件がはっきりした加算がある一方、等級が上がらなければ基本給は動きにくい、という読み方もできるでしょう。給与と業務量の釣り合いについては、次の投稿がより具体的でした。
評価はされますが、給与に見合っているとは甚だ思いません。(中略)店舗によって忙しさの差が激しいですが、給料にほぼ差はないことを考えると、特に繁忙期(2月3月)に深夜23時まだ仕事をしていた頃は泣きたくなりました。
出典: 転職会議(2026年8月現在)
店舗によって忙しさの差が大きいのに、給料にはその差が出にくいという指摘です。年間休日や固定残業代は全社共通の条件でも、来店客数や管理物件の数は立地によって変わります。会社側も繁忙期を1月から4月初旬と公表しており、この投稿が挙げる2月・3月はその期間に含まれていました。配属先を選べないことが多い以上、志望エリアの店舗規模や取扱件数、繁忙期の実際の終業時刻は、面接で聞いておきたい項目でしょう。
働き方・休日についての声
働き方でまず押さえたいのが、休みの曜日でしょう。店舗型の賃貸仲介という事業の性質上、土日は来店客が多くなります。
休日は平日になります。前職では土日休みでしたが、今はそれが普通になりました。(中略)有給はほぼ取れていて、周りもわりと普通に消化しています。残業は少なめで、だいたい定時前後に帰れる日が続いています。
出典: エン カイシャの評判(2026年8月現在)
土日ではなく平日に休む形で、有給も取れているという内容でした。公式の採用noteでも、シフト制のメリットとして平日休みの取りやすさを、デメリットとして固定休の友人と予定が合わない点を挙げていました。ただし有給消化率の集計値は20〜47.4%と開きがあり、全社が同じ状況とは限りません。反対側の見え方として、次のような投稿もありました。
研修制度がほしい。いきあたりばったで業務を知っていくので途中で齟齬を感じることが多かったです。それに繁忙期は休みが少ないのが難点。ここさえしっかりしていれば何年か籍を置いておきたい職場です。(中略)アシスタントは定時を守らせてもらえますが、営業の方は本当に残業が多く、かなり体力仕事です。3年勤めないと退職金も出ないのも難点。
出典: Yahoo!しごとカタログ(2026年8月現在)
アシスタント職から見た、繁忙期の休みの少なさと営業職の残業についての指摘です。会社側も繁忙期を1月から4月初旬と公表しているため、時期による波があること自体は公式情報とも一致します。年間休日は2026年に107日(閏年108日)から115日へ増えており、2022年の投稿から条件が変わった部分もあるでしょう。退職金が勤続3年以上の正社員を対象とする点は、公式サイトの記載どおりでした。同じ会社でも、職種と時期で見え方は変わります。
成長環境・研修についての声
キャリアの積み上げ方については、研修制度と結びつけて語られていました。
キャリアの道筋が複線化されている点が特徴的です。営業成績を伸ばしてABSと呼ばれる研修への推薦を狙うルートが存在します。
出典: エン カイシャの評判(2026年8月現在)
この投稿にあるABSは、公式サイトで「店長昇格にはABSの履修が必須」と説明されている研修と同じものでした。営業成績を出してABSを履修し、店長に上がるという道筋が、制度として明示されているわけです。数字の追われ方については、次のような書き方をした投稿もありました。
数字の管理はシビアだが、ただ詰められるだけではなく、どうやって改善するかのアドバイスももらえる。新卒でも意見を言いやすい雰囲気で、業務改善の提案が通ることもある。
出典: エン カイシャの評判(2026年8月現在)
数字の管理が厳しい点と、改善のアドバイスがある点を同じ投稿者が併記しています。厳しさの受け止め方は人によって分かれるため、面接で目標の決め方と振り返りの進め方を聞いておくと判断しやすくなるでしょう。社員本人の言葉としては、キャリアメディアCareerFlyが公開した社員インタビューがあります。国際エリアのエリアマネージャー兼国際センター店長を務める社員は、こう語りました。
国籍問わずチャンスを与えてくれる企業です。全力で期待に応え続けてきたことで、今の様なポジションやチャレンジできる機会をいただくことができました
出典: CareerFly(羽二生知美)note 社員インタビュー(2026年8月現在)
外部メディアによる取材ではあるものの、店長・エリアマネージャーまで到達した一個人の経験である点は割り引いて読む必要があるでしょう。
社風・人間関係についての声
社風については、入社前のイメージとのギャップを語る投稿が、別々の口コミサイトで見つかりました。
個人主義の営業職が多いイメージだったけど、実際にはチームで動く場面が多い。店舗単位での目標があり、数字を追うのも一人ではなくみんなで協力して達成していく感じ!
出典: エン カイシャの評判(2026年8月現在)
入社する前は不動産の営業職のためひとりひとりが別の仕事をする風土かと思っておりましたが、店舗の目標数字のためそれぞれがお互いをフォローし合い、物件の共有やアドバイスをしたり等、とても協力的に良い雰囲気で仕事ができました。
出典: Yahoo!しごとカタログ(2026年8月現在)
別々のサイトの投稿ですが、個人が単独で数字を追うのではなく店舗単位の目標で動く、という点は一致しています。1店舗あたりの人数が限られる店舗型ビジネスの構造とも整合する説明でしょう。個人成績だけで評価されたい人には物足りず、チームで動きたい人には合う環境だと考えられます。
事業の強みと、利用者から見た対応についての声
働くうえでの土台になる事業の強みについては、こう書かれていました。
全国展開している圧倒的なブランド力と、長年蓄積された膨大な物件データが事業の強みでしょう。集客力が高いため、営業としてお客様を待つ体制が整っているのは大きなアドバンテージです。
出典: エン カイシャの評判(2026年8月現在)
826店舗とテレビCMによる知名度が、来店という形で営業活動を支えているという見方です。飛び込みや電話での新規開拓が中心の営業とは、日々の動き方が異なる点は押さえておきたいところでしょう。
続く2件は、社員ではなく、エイブルの店舗を利用した人が書いた記事からの引用です。応募先の店舗が顧客からどう見えているかは、入社後に自分が任される仕事の水準や、現場で求められる丁寧さを推し量る材料になります。エイブルで部屋を借りた個人は、担当者についてこう書いていました。
今回担当していただいた方もとても親身になって大家さんと交渉などしていただいたので、次回も継続したいなと思いました。
出典: shumisagashi(個人note)(2026年8月現在)
これは一個人が利用者として書いた体験記で、担当者個人への評価にあたります。反対に、不動産会社を経営する立場の個人が利用者としてnoteに書いた記事では、手続き案内について次のような指摘がありました。
契約時に必要な住民票・印鑑証明などの案内が事前にほぼなく、こちらから確認しないと出てこない
出典: 古宮竜馬(ちはや不動産・個人note)(2026年8月現在)
こちらも一個人が特定の店舗で受けた対応についての記述であり、会社全体の水準を示すものではありません。ただ、826店舗という規模では担当者の経験値に幅が出やすく、2つの投稿の落差は店舗ごとの差として理解できます。会社側は宅建士の受験支援や中途入社者向けOJT、社内資格の「管理マスター・関連マスター」を用意しており、店舗での実務教育を制度で補う仕組みは整えられていました。
ここで取り上げた口コミは、投稿した社員・元社員・利用者の一部の声にすぎません。投稿の時期や配属店舗、雇用形態によって受け止め方は変わり、年収や有給消化率の集計値もサイトごとに差が出ています。制度は年ごとに変わるため、古い投稿の待遇がいまも同じとは限りません。気になった点は説明会や面接で直接たしかめ、公式情報とあわせて判断することをおすすめします。
株式会社エイブルの採用情報
エイブルの採用は、区分が細かく分かれているのが特徴といえるでしょう。公式サイトの採用情報トップに並んでいるのは、新卒採用、新卒・中途採用、アルムナイ採用、ネットワーク加盟店採用、障がい者採用、そしてグループの株式会社AMPを通じた派遣の6つです。アルムナイ採用は営業店の営業職として在籍していた人が対象で、他社を経験してから戻る道にあたります。ネットワーク加盟店採用は全国のフランチャイズ加盟店による中途・パートの採用のため、雇用主が株式会社エイブルではない点に注意しましょう(出典: 株式会社エイブル 公式サイト 採用情報、2026年8月現在)。
職種は、賃貸仲介の営業職にあたる「ハウジングコーディネーター」と、物件写真の撮影・情報入力・電話対応などを担う「アシスタント・宅建事務」が中心です。営業職の1日の例として、公式採用サイトには10時の開店・朝礼から、オーナー対応、来店客への案内、契約書作成などの事務処理、Web上への物件写真の掲載を経て、18時30分の閉店・終礼までの流れが示されていました。土日祝は来店客が増えるため接客が中心になり、オーナー対応は平日が中心になるとも説明されています(出典: エイブル採用サイト 仕事紹介、2026年8月現在)。
選考に進む前に確認しておきたいのが給与条件です。新卒の初任給や中途の給与レンジは、公式サイト・公式採用サイトに金額の公表が見当たりません(2026年8月現在)。求人媒体に残る掲載終了済みの求人は、金額が現在の条件と異なる可能性があります。エントリー前に、公式採用サイトの新卒採用情報(求める人材・募集要項・選考フロー)と中途採用の求人一覧で最新の募集要項を直接確かめておきましょう(出典: エイブル 新卒・中途採用サイト、2026年8月現在)。
株式会社エイブルが向いている人・企業研究のポイント
公式情報と口コミを重ねると、エイブルの輪郭は3点に整理できます。1つめは、全国826店舗のブランドと物件データを土台に、来店した顧客へ提案する営業スタイルです。2つめは、店舗単位の目標をチームで追いながら、宅建士などの資格を取って店長・エリアマネージャーへ上がるキャリアの道筋でしょう。3つめは、年間休日が2026年に115日へ増え、シフト制で平日に休む働き方です。この3点が、応募を検討するうえでの基本線になるでしょう。
向いていそうなのは、個人プレーより店舗のチームで成果を出したい人、資格を取って専門性を積み上げたい人、平日休みの生活リズムに抵抗がない人だと考えられます。反対に、土日固定の休みを重視する人や、個人の成績だけで評価されたい人は、入社後に想定とのずれを感じやすいかもしれません。給与面では、固定残業代が何時間分含まれているか、資格手当がいくらか、昇給がどんな条件で決まるかを、求人票と面接で数字ベースで確認しておくと判断を誤りにくくなります。
企業研究を進めるときは、応募先の法人を取り違えないことも忘れないようにしましょう。株式会社エイブルホールディングス・株式会社エイブル&パートナーズはグループの別法人で、フランチャイズのネットワーク店は雇用主自体が異なります。求人票の会社名・所在地・代表者名を公式サイトの会社概要と照らし合わせたうえで、志望地域の店舗を訪ねる、説明会で有給消化と繁忙期の実態を聞くといった確認を重ねると、口コミの数字だけでは見えない部分まで判断材料がそろいます。
よくある質問
Q. 株式会社エイブルは何の会社ですか?
A. 東京都港区元赤坂に本社を置く、不動産賃貸仲介の会社です。全国826店舗(直営店443店・ネットワーク店369店・海外店14店/2026年2月1日現在)の賃貸仲介チェーン「エイブル」を展開しています。ほかにリフォーム・引越取次などの関連事業、不動産管理事業、フランチャイズ事業も手がけています(出典: 株式会社エイブル 公式サイト)。
Q. 株式会社エイブルの年収はどのくらいですか?
A. 非上場のため会社が公表する平均年収は見当たりませんが、社員口コミサイトの回答者集計では平均年収が357万〜399万円と報告されています(キャリコネ357.3万円・正社員86人/OpenWork392万円・正社員286人/エン カイシャの評判399万円・714人、いずれも2026年8月現在)。基本給に33時間分の固定残業代が含まれるという投稿や、宅建士の資格手当が月2万円という投稿もありました。一方で昇給の幅が小さいという投稿もあります。公式サイトに初任給の記載が見当たらないため、具体的な金額は最新の募集要項で確認してください。
Q. 株式会社エイブルとエイブルホールディングス・エイブル&パートナーズはどう違うのですか?
A. いずれも別の法人です。株式会社エイブル(法人番号4010401004280・代表取締役社長 吉田晴雄)が、実際に賃貸仲介の店舗を運営している事業会社にあたります。株式会社エイブルホールディングス(2019年2月設立・代表取締役社長 平田竜史)は、株式会社エイブルを含むグループ各社を一覧に掲げている会社です(出典: 株式会社エイブルホールディングス 会社案内)。株式会社エイブル&パートナーズは、グループのプレスリリースの配信名義になっている法人です。3社とも本社は東京都港区元赤坂にあるため、求人票では会社名と代表者名まで確認しましょう。
Q. 株式会社エイブルの評判が分かれているのはなぜですか?
A. 評価が割れる背景には、配属される店舗や職種による差があるとみられます。有給消化率は口コミサイトの集計値が20〜47.4%と大きく開いており、この記事で紹介した投稿にも、有給がほぼ取れているという声と、店舗によって忙しさの差が激しいという声の両方がありました。全国826店舗という規模では、店長や地域によって運用に幅が出やすくなります。集計値で全体の水準をつかみ、個別の投稿は「そういう店舗もある」という幅の情報として読むとよいでしょう。

