株式会社FRONTEOはどんな会社?事業内容・評判・採用情報を調査

株式会社FRONTEO(以下、FRONTEO)は、東京都港区に本社を置くAI開発企業です。設立は2003年8月8日、東京証券取引所グロース市場に上場しており(証券コード2158)、従業員数は272名と公表されています(2026年3月31日時点・連結)。自社で開発したAI「KIBIT(キビット)」を軸に、国際訴訟の証拠データ解析から創薬支援まで、専門家の判断を助ける領域に事業を並べている点が特徴です。

社名で検索するときに気をつけたいのが、旧社名の存在でした。FRONTEOは2016年7月まで「株式会社UBIC」を名乗っており、古い記事や口コミにはUBIC表記が残っています。別会社ではなく、同じ法人が商号を変えたものです。かつて存在した「FRONTEOコミュニケーションズ」「FRONTEOヘルスケア」も本体に吸収合併され、登記は閉鎖されました。この記事で扱うのは、法人番号1010401051219の株式会社FRONTEO1社だけに限定しています。

以下では、公式サイトと採用サイト、国税庁の法人番号データ、公表されている決算情報、社員・元社員の口コミをもとに、会社概要から採用条件までを整理しました。応募や選考の前に押さえておきたい材料が、この1ページで揃います。

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目次

株式会社FRONTEOの会社概要

株式会社FRONTEO公式サイトのトップページ
株式会社FRONTEO公式サイトのトップページ(2026年8月現在。出典: 株式会社FRONTEO公式サイト
正式商号 株式会社FRONTEO(英文表記: FRONTEO, Inc.)
本社所在地 〒108-0075 東京都港区港南2-12-23 明産高浜ビル(受付8階)
設立 2003年8月8日
代表者 代表取締役社長 守本 正宏
資本金 9億1,505万7千円(915,057千円・2026年6月30日時点/連結)
従業員数 272名(2026年3月31日時点・連結)
売上高 76億4,335万円(7,643,356千円・2026年3月期/連結)
上場市場 東京証券取引所グロース市場(証券コード2158)
事業内容 自社開発の方程式駆動型AI「KIBIT」の提供を通じた、社会課題と向き合う各分野の専門家の判断支援。ライフサイエンスAI事業、リスクマネジメント事業(ビジネスインテリジェンス・コンプライアンス支援分野/ビジネスインテリジェンス・プロフェッショナル支援分野/リーガルテックAI分野/経済安全保障分野)、DX事業(株式会社アルネッツ・DX内製化支援/システム開発分野)
主要取引先 民間企業(化学、機械、教育、金融、建設、小売、自動車、商社、情報通信、食品、製薬、電子部品、電力、保険など)、官公庁(法執行機関・各種監視委員会)、国内外法律事務所、医療機関
法人番号 1010401051219
公式サイト https://www.fronteo.com/

出典: 株式会社FRONTEO 公式サイト 会社概要(2026年8月現在)

※法人番号1010401051219・商号・本店所在地は、国税庁法人番号公表サイトのデータとも一致しています(2026年8月現在)。登記上の商号表記は全角の「株式会社FRONTEO」、フリガナは「フロンテオ」でした。

本社は品川駅の東側にあたる港区港南の明産高浜ビルにあり、2026年8月現在で創業から23年が経ちました。

企業研究で先に押さえておきたいのが、従業員数の見え方でした。公式サイトの会社概要にある272名は連結、つまり子会社を含めた人数です。一方、有価証券報告書をもとにした日経電子版の企業情報では、単独の従業員数が170人と記載されていました(2026年3月期)。求人サイトによって数字が変わるのは、この集計範囲の違いが理由と考えられます(出典: 日経電子版 FRONTEO 企業情報・2026年8月現在)。

社名と上場の変遷

公式サイトの沿革ページには、社名と上場市場の変遷が記載されています。主な流れは次のとおりでした。

  • 2003年8月 … 株式会社Universal Business Incubatorsとして設立
  • 2004年8月 … 商号を株式会社UBICに変更。フォレンジックツールの販売を開始
  • 2007年6月 … 東京証券取引所マザーズに上場
  • 2012年3月 … 自社開発AI「KIBIT」をリリース
  • 2013年5月 … 米国NASDAQ市場に上場(2020年2月に同市場での上場を廃止)
  • 2016年7月 … 商号を株式会社FRONTEOに変更
  • 2018年5月・2019年10月・2023年10月 … 国内グループ会社3社をそれぞれ吸収合併

創業時の社名は「Universal Business Incubators」で、その頭文字を取った略称がUBICでした。この商号変更と吸収合併の日付は、国税庁法人番号公表サイトの変更履歴とも一致しています(出典: 株式会社FRONTEO 公式サイト 沿革・2026年8月現在)。UBIC時代の記事、NASDAQ上場時代のニュース、現在の発表が検索結果には混ざって並ぶため、読むときは情報の年代を確認しておいてください。

株式会社FRONTEOの事業内容

FRONTEOの事業は、自社開発のAI「KIBIT」を中心に組み立てられています。公式サイトの説明では、KIBITは統計的言語処理を用いる独自のエンジンで、「方程式駆動型AI」と呼ばれていました。トップページには、AIソリューション全体の累計導入企業数が388件(2025年3月31日時点)と掲げられていました(出典: 株式会社FRONTEO 公式サイト・2026年8月現在)。

企業研究で先に整理しておきたいのが、事業の区分です。公式サイトの会社概要が事業内容の欄に挙げているのは、ライフサイエンスAI事業・リスクマネジメント事業・DX事業の3つでした。決算短信の報告セグメントも同じ3区分です。祖業のリーガルテックAIは独立した事業ではなく、リスクマネジメント事業に置かれた4分野(ビジネスインテリジェンス・コンプライアンス支援/ビジネスインテリジェンス・プロフェッショナル支援/リーガルテックAI/経済安全保障)の1つという扱いでした。公式トップページも「リスクマネジメント、ライフサイエンスAI、DXの分野で」と3つで説明しています(出典: 株式会社FRONTEO 公式サイト 会社概要・2026年8月現在)。

リスクマネジメント事業(祖業のリーガルテックAIを含む)

祖業の系譜にあたるのがリスクマネジメント事業です。この中のリーガルテックAI分野が、国際訴訟で必要になる証拠データの開示手続き(eディスカバリ)や、企業の不正調査で発生する大量の文書・メールの解析を支援しています。公式サイトのトップページでは、国際訴訟支援・不正調査支援の件数が11,000件(2026年5月時点)と示されていました(出典: 株式会社FRONTEO 公式サイト・2026年8月現在)。2004年のフォレンジックツール販売から続く領域です。

同じ事業には、取引先や調達網に潜むリスクを洗い出す経済安全保障分野や、企業の法務・コンプライアンス部門を支援する分野も並びます。2026年8月20日には、七十七銀行への「KIBIT Knowledge Probe」提供開始が発表されました。トップページでは、コンプライアンス支援ソリューションのメガバンクグループ導入率が100%と示されています。

ライフサイエンスAI事業

近年、発表の数が増えているのがライフサイエンスAI事業でした。AIによる創薬支援や医学論文の探索を助けるサービスを提供しています。公式サイトのニュース欄を2026年7月以降で見ると、この領域の発表が続いていました。なお発表に出てくる「PoC(Proof of Concept:概念実証)」は、本格導入の前に試験的にAIを使って効果を確かめる工程を指す言葉です。

  • 2026年8月13日 … PURMX Therapeuticsと、難治性がん領域の核酸医薬に関する標的分子候補の探索でPoCを開始
  • 2026年8月12日 … アドバンスト・メディカル・ケアに医学論文探索AI「KIBIT Amanogawa」を提供
  • 2026年8月5日 … 日本生命が、FRONTEOと塩野義製薬が共同開発したAI解析「トークラボKIBIT」を実証実験で活用

相手先は製薬会社・医療機関から生命保険会社まで広がっています。訴訟支援から出発した会社が、医療と創薬の領域へ事業の重心を移している最中だと読み取れました(出典: 株式会社FRONTEO 公式サイト ニュース・2026年8月現在)。

DX事業

3つ目の柱がDX事業です。2027年3月期第1四半期からは、子会社の株式会社アルネッツのみで構成される区分に変わり、DX内製化支援とシステム開発を担う分野として整理されました。同時にビジネスインテリジェンス・プロフェッショナル支援分野がリスクマネジメント事業へ移っています。売上高は前年同期比64.4%増で、3事業のうちこの四半期に営業黒字だったのはDX事業だけでした(出典: 株式会社FRONTEO 2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)・2026年8月14日開示)。

採用面から見ると、3つの事業とその下に並ぶ分野の構成は、配属先の幅がそのまま職種の幅になることを意味します。法務・知財、生物学や薬学、金融機関向けの提案と、必要な知識が異なる領域が同じ社内に並んでいるためでした。

株式会社FRONTEOの業績と直近の動き

上場企業のため、決算の数字は誰でも確認できます。直近5期の連結業績は次のとおりでした(▲はマイナスを表します)。

決算期 売上高 営業利益 純利益
2022年3月期 109億3,276万円 17億2,171万円 13億876万円
2023年3月期 72億1,527万円 ▲13億6,199万円 ▲17億131万円
2024年3月期 73億7,527万円 ▲1億8,532万円 ▲28億4,311万円
2025年3月期 60億9,940万円 5億2,755万円 5億5,508万円
2026年3月期 76億4,335万円 7億3,935万円 5億4,424万円

出典: IR BANK(有価証券報告書等をもとにした集計)(2026年8月現在)。2026年3月期の売上高は公式サイト会社概要の記載(7,643,356千円)と一致します。

2023年3月期と2024年3月期は営業利益・純利益ともマイナス、2025年3月期と2026年3月期はいずれもプラスという推移でした。売上高は2022年3月期の109億円が最大、2025年3月期の60億円が最小です。

直近の四半期は、会社が開示した決算短信で数字を確認できます。2026年8月14日開示の2027年3月期第1四半期(2026年4月〜6月)の連結業績は、売上高16億3,228万円(前年同期比5.6%増)、営業損失1億7,919万円(前年同期は8,223万円の営業損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失1億554万円でした。事業別の営業損益は、ライフサイエンスAI事業が1億3,517万円の損失、リスクマネジメント事業が4,422万円の損失、DX事業が2,475万円の利益です。決算短信では、当初計画を下期偏重の想定で組んでいること、通期では黒字を計画しており第1四半期は想定どおりの進捗であることが説明されていました(出典: 株式会社FRONTEO 2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)・2026年8月14日開示)。

同じ決算を第三者が読み解いた発信もあります。個人が運営する決算分析のnoteは、この四半期を表面的には厳しい数字だと評したうえで、金額を丸めて次のように整理していました。

売上高は16億3200万円と前年同期比5.6%増えた一方、営業損失は1億7900万円となり、前年同期の8200万円の赤字から損失が拡大しました。事業別でも、ライフサイエンスAI事業は1億3500万円、リスクマネジメント事業は4400万円の営業赤字です。一方、DX事業は2400万円の黒字でした。

出典: turning point(note・2026年8月15日公開)(2026年8月現在)

この個人noteは、四半期だけを取り出して見ないよう促していました。売上が期の後半に寄る「下期偏重」である一方、研究開発を担う人材の給与は4月から発生するため、上期は損失が出やすいという見立てでした。

ただし、この1Qを赤字拡大だけで判断するとFRONTEOの収益構造を見誤ります。(中略)この時間差こそ、今回の決算を見る重要なポイントです。

出典: turning point(note・2026年8月15日公開)(2026年8月現在)

これは個人による分析で、会社の公式見解ではありません。ただし下期偏重という見立て自体は、上に引いた決算短信の説明とも重なります。この構造を配属予定の事業ではどう捉えているのか、面接で聞いてみると事業への理解度も伝わるでしょう。

株式会社FRONTEOの働く環境・社風

働く環境については、公式採用サイトからリンクされている募集要項に条件が細かく書かれていました。ここでは確認できた事実を、勤務条件・福利厚生・組織の順に整理します。

勤務条件と福利厚生

正社員の募集要項に共通して記載されていた条件は次のとおりでした。年間休日は128日(2026年度)、完全週休2日制、入社時に付与される有給休暇が10日、夏季休暇が5日。賞与は年2回(6月・12月)で、給与改定は年1回(6月)と明記されています。勤務地は本社のある東京都港区港南2-12-23で、転勤なしの表記でした。

働き方に関わる制度としては、試用期間の終了後にフレックスタイム制(コアタイム11時〜15時)と在宅勤務制度が利用できると書かれています。福利厚生には、通勤手当(月5万円が上限)、社員持株会制度、スキルアップ手当、団体保険が挙げられていました。なお法務領域のドキュメントレビュアーはアルバイト・パート募集で、完全在宅かつ「機密情報を扱うため一人で作業できる環境が必要」という条件でした(出典: 株式会社FRONTEO 採用サイト・2026年8月現在)。

会社が語るマネジメントの方針

社風について会社側が発信している内容も見ておきましょう。採用サイトの管理職インタビューでは、部下との関わり方が次のように説明されていました。

私の方針として、トップダウンではなく、「やれそうだったらやってみる」という姿勢を大切にしています。目標設定は行いますが、その中で個人の裁量を重視し、チャレンジを支援する環境を整えています。

出典: 株式会社FRONTEO 採用サイト LEADERS MESSAGE(2026年8月現在)

目標は設定したうえで、進め方は本人に委ねるという説明でした。ただし、これは1人の管理職が語る自分の方針であって、全社の制度として保証されたものではありません。実際にどう運用されているかは、次の章で見る口コミとあわせて読むと立体的につかめるでしょう。

メンバーの経歴と組織の課題

組織の顔ぶれを推し量る材料になるのが、有価証券報告書ベースの数字でした。単独の従業員は170人、平均年齢43.8歳、平均勤続年数4.1年と記載されています(2026年3月期)。平均年齢が40代半ばに近い一方で勤続年数が4年台という組み合わせからは、経験を積んだ人が中途で入ってくる比率が高い組織像が読み取れました。

採用サイトには、実際に異色の経歴をたどった社員の話も載っています。法務知財チームの部長は、自分の経歴をこう振り返っていました。

よく「特殊な経歴」と言われます。ですが、今振り返ると、芸術を学んだことが法務の仕事にすごく生きていると感じます。

出典: 株式会社FRONTEO 採用サイト LEADERS MESSAGE(2026年8月現在)

芸術を学んだ人が法務・知財を担当している、という内容でした。同じインタビューでは、採用面で抱えている課題にも触れています。

ただ現在の最大の課題は人材確保でしょう。知財系の人材は市場全体で不足していて、経験者採用が基本になっています。

出典: 株式会社FRONTEO 採用サイト LEADERS MESSAGE(2026年8月現在)

知財の専門人材が採りにくく、経験者採用が中心になっているという説明は、前述の平均勤続年数4.1年という数字とも整合しました。未経験から入って育ててもらう前提で応募すると、想定と食い違う可能性があるでしょう。

株式会社FRONTEOの評判・口コミ

ここからは、社員・元社員が投稿した口コミを見ていきます。取り上げるのは、Yahoo!しごとカタログに2021年7月・12月に投稿された3件と、就活会議(転職会議からの転載)に2025年4月に投稿された2件です。語られていたのは、仕事の任され方と裁量、そして育成・評価をめぐる受け止めの2つでした。

投稿の母数と集計評価は、サイトごとに開きがありました。OpenWorkは社員クチコミ530件で会社評価スコア2.92(回答者101人)、転職会議は口コミ214件で評点2.62、就活会議は184件(転職会議の投稿を転載)で2.6、エン カイシャの評判は252件で3.0、Indeedは16件で3.1という数字でした。この記事が3件を引用したYahoo!しごとカタログは12件で、総合スコアは表示されていません(いずれも5点満点・2026年8月現在)。集計値は2.6〜3.1の範囲に収まっていました。

多くのサイトは本文の途中から会員登録が必要になるため、無料で読める分量もサイトごとに変わります。3件を引用したYahoo!しごとカタログの場合、12件のうちログインせずに全文を読めるのは5件でした。Indeedのサマリー欄には、組織の入れ替わりを指摘する声と給与水準を評価する声の両方が並んでいます。求人票の年間休日128日やフレックスタイム制と重ねて読むと、制度と実感の距離がつかみやすくなるでしょう。

仕事の任され方と裁量

まず、任される範囲について書かれた投稿を見てみましょう。

自分次第では様々な事にトライできる環境(所属事業部や職種を問わず)、スキルやキャリアをアップさせたいならチャレンジできる環境が間違いなくある認識。

出典: Yahoo!しごとカタログ(2021年12月21日投稿・2026年8月現在)

「所属事業部や職種を問わず」という書き方が目を引きました。性質の違う3事業と、その下に並ぶ複数の分野を同じ社内に持つ構成が、部署をまたぐ動きやすさにつながっている可能性はあります。前の章で見た「トップダウンではなく」という管理職の説明とも、方向としては重なりました。任される範囲の広さは仕事量の多さと表裏だ、という受け止めもありました。就活会議に転載された投稿の良い点の欄には、次のように書かれていました。

【良い点】激務ですが、ある程度自分の裁量で仕事を任されたのはよかったです。また、特殊能力を持つ方も多かったので、そういった方との出会いは刺激になります。

出典: 就活会議(転職会議からの転載)(2025年4月15日投稿・2026年8月現在)

仕事量の重さを先に置いたうえで、任される範囲と同僚の専門性を良かった点に挙げていました。募集要項にはフレックスタイム制と在宅勤務制度の記載があり、働く時間をどこまで自分で組み立てられるかは面接で確かめておきたいところです。一方、この環境が誰にでも合うわけではないという指摘も投稿されていました。

それなりに歴史ある会社だが、教育制度・体制は整っていない為、人を選ぶ会社という認識。大企業で限定的業務の専門性をあげるような文化に染まった方だとアンマッチな印象(ベンチャーマインドがある方はお勧めできる)

出典: Yahoo!しごとカタログ(2021年12月21日投稿・2026年8月現在)

投稿者自身が、合う人と合わない人を分けて書いていました。決められた範囲の仕事を深めたい人には合いにくく、自分で動く前提の人には勧められる、という趣旨でした。採用サイトの「経験者採用が基本」という説明と重ねると、すでに専門性を持つ人が自分で仕事を広げる形が中心だと考えられました。

育成・評価についての受け止め

教育や評価をめぐっては、伸びる環境だと書く声と、仕組みへの注文を添える声が投稿されていました。まず前者から見てみます。

手をあげたら積極的に仕事を回してくれる。挑戦は歓迎する風土。資格や勉強会にも予算をとって積極的に参加させてくれるため、やる気のある人は伸びる環境だと思う。

出典: Yahoo!しごとカタログ(2021年7月25日投稿・2026年8月現在)

資格や勉強会に予算が付いているという内容で、募集要項の福利厚生欄にある「スキルアップ手当」とも符合します。ここでも「手をあげたら」「やる気のある人は」という条件が付いており、自分から動くかどうかで経験の量が変わる環境だと読み取れました。一方、評価の仕組みについては、良い点の欄の中に注文が添えられた投稿がありました。こちらも転職会議からの転載で、年収・評価制度のカテゴリに投稿されたものです。先ほど引用した仕事のやりがいについての投稿とは、ページに表示される属性(在籍時期・職種・役職・投稿日)がいずれも一致しており、同じ回答者が別のカテゴリに書いたものと考えられました。

【良い点】年収は悪くないと思います。評価制度はそこまでしっかりしたものではありませんが、上司がしっかりフィードバックしてくれていたのはよかったです。

出典: 就活会議(転職会議からの転載)(2025年4月15日投稿・2026年8月現在)

報酬の水準は肯定しつつ、制度としての作り込みには足りない部分があり、その分を上司からのフィードバックが補っていた、という内容でした。募集要項に書かれているのは賞与年2回(6月・12月)と給与改定年1回(6月)という枠組みまでで、評価の基準や昇給の決まり方は公開されていません。どんな指標で評価されるのか、フィードバックはどの頻度で受けられるのかを、選考の場で聞いておきましょう。

ここで取り上げた5件のうち3件は、Yahoo!しごとカタログに2021年7月25日・12月21日に投稿されたものです。残る2件は就活会議(転職会議からの転載)への2025年4月15日の投稿でした。在籍時期の表示も2018年頃と2021年頃に分かれ、表示される属性から同じ回答者が複数のカテゴリに書いたとみられる投稿も含まれるため、5件が5人分の声とは限りません。投稿時点と2026年現在では、組織の体制も制度も変わっている可能性があります。給与・評価制度・配属後の育成は、募集要項で公表されている条件を出発点に、説明会や面接で直接確かめておきましょう。

※口コミは投稿者個人の感想・経験に基づくものです。実際の環境は説明会や面接でご確認ください。

株式会社FRONTEOの採用情報

2026年8月現在、公式採用サイトには9件の募集が掲載されていました。詳細は採用管理システムHRMOSのページにあります。並んでいたのは、経済安全保障領域のコンサルティングとアプリケーションエンジニア、研究開発/データサイエンティスト、ライフサイエンス領域の研究創薬/薬理研究者、コーポレート領域の広報・IR担当、法務領域のドキュメントレビュアー(未経験可・経験者向けの2区分/アルバイト・パート)、人事/総務部門アシスタントとQuality Engineer(いずれも障がい者採用枠)でした。

新卒採用については、公式採用サイト上で専用ページを確認できませんでした。応募を検討する場合は、最新の掲載状況を採用サイトで確かめてください(出典: 株式会社FRONTEO 採用サイト・2026年8月現在)。

年収の目安

公式の求人票には、給与の具体的な金額が書かれていません。詳細ページに記載されているのは「賞与年2回」「給与改定年1回」という枠組みまででした。金額の手がかりになるのは、有価証券報告書ベースの数字と求人サイトの集計値です。

有価証券報告書をもとにした日経電子版の企業情報では、2026年3月期の平均年収が906万4,814円、平均年齢43.8歳、平均勤続年数4.1年と記載されていました。求人ボックスの「給料ナビ」では、平均年収879万円(2024年12月時点)、平均年齢42.7歳という集計になっています。いずれも会社全体の平均であって、職種別の水準ではありません。

職種別のレンジについては、求人ボックスに掲載されていた募集から次のような幅が確認できました。

  • AI事業開発・推進 … 1,000万〜1,500万円
  • 研究開発/データサイエンティスト(医療・創薬系AI) … 800万〜1,500万円
  • 研究・創薬職/薬理研究者 … 900万〜1,100万円
  • 広報・IR担当 … 800万〜1,000万円
  • アプリケーションエンジニア … 500万〜700万円
  • コンサルティング/経済安全保障ソリューション … 450万〜750万円
  • Quality Engineer … 300万〜550万円
  • 人事/総務部門アシスタント … 300万〜500万円

出典: 求人ボックス 給料ナビ(2026年8月現在)

専門職の上限が1,500万円に届く一方、アシスタント職は300万円台からという開きがありました。会社全体の平均年収が900万円前後という数字には、高いレンジの専門職の比重が反映されていると考えられます。応募先の職種がどのレンジに位置するのかは、平均値ではなく個別の求人票で確認してください。

求められている人物像

採用サイトの管理職インタビューには、どんな人に来てほしいかが率直に書かれていました。法務知財チームの部長は、専門知識だけでは足りないという危機感を語ったうえで、こう続けています。

正直に言うと、専門知識だけではもうAIに勝てないと思っています。(中略)だからこそ強い学習意欲がある人に来てほしいですね。

出典: 株式会社FRONTEO 採用サイト LEADERS MESSAGE(2026年8月現在)

AIを開発する会社の社員が、自分の専門領域にもAIの影響が及ぶ前提で話している点が印象に残りました。口コミの「やる気のある人は伸びる環境」という受け止めとも、求める姿勢は重なります。選考では、入社後に何を学び直すつもりかを具体的に語れると噛み合いやすいでしょう。

株式会社FRONTEOが向いている人・企業研究のポイント

ここまでの情報を重ねると、FRONTEOは自社開発AI「KIBIT」を軸に、訴訟支援・創薬支援・経済安全保障という専門性の高い領域へ展開する、単独170人規模の上場企業という姿でした。

合いやすいのは、法務・生物学・データサイエンスといった自分の専門を持ち、それをAIと組み合わせて使いたい人でしょう。口コミでも「自分次第では様々な事にトライできる環境」という評価が出ていました。逆に、決まった業務範囲を整った研修で身につけたい人には前提が合いにくく、「教育制度・体制は整っていない為、人を選ぶ会社」という投稿がその点を言い当てています。

企業研究の観点では、公表されている情報とされていない情報を切り分けておくと迷いません。年間休日128日、フレックスタイム制、在宅勤務制度、賞与年2回といった条件は募集要項に明記されている一方、給与の具体額、評価制度の中身、部署ごとの残業実態、新卒採用の有無は公開情報から確認できませんでした。選考に進むなら、次の3点を直接聞いてみてください。①応募職種の給与レンジと、評価・昇給がどんな基準で決まるか。②配属予定の事業がどの成長段階にあり、四半期ごとの業績変動をどう捉えているか。③入社後にどう仕事を覚える形になるか。公表情報・口コミ・面接での回答という3種類の材料をそろえて初めて、この会社の輪郭がはっきりします。

よくある質問

Q. 株式会社FRONTEOは何の会社ですか?

A. 東京都港区に本社を置くAI開発企業です。2003年8月8日設立、東京証券取引所グロース市場に上場しており(証券コード2158)、代表取締役社長は守本正宏氏。自社開発AI「KIBIT」を核に、公式サイトの会社概要ではライフサイエンスAI事業(AI創薬支援・医学論文探索)、リスクマネジメント事業(国際訴訟のeディスカバリ・不正調査支援を担うリーガルテックAI分野や経済安全保障分野などを含む)、DX事業の3事業を掲げています。従業員数は272名(2026年3月31日時点・連結)でした。

Q. 株式会社FRONTEOの評判・口コミはどうですか?

A. 「自分次第では様々な事にトライできる環境」「手をあげたら積極的に仕事を回してくれる」といった、挑戦のしやすさを評価する声が投稿されています。一方で「教育制度・体制は整っていない為、人を選ぶ会社」という指摘や、評価制度の作り込みに物足りなさを感じたという声もありました。投稿数と集計評価は、OpenWorkが530件で2.92、転職会議が214件で2.62、就活会議が184件で2.6、エン カイシャの評判が252件で3.0、Indeedが16件で3.1、Yahoo!しごとカタログが12件でスコアの表示なしという状況でした(いずれも5点満点・2026年8月現在)。この記事が引用した5件は、2021年と2025年の投稿です。

Q. 株式会社FRONTEOの年収はどのくらいですか?

A. 有価証券報告書をもとにした日経電子版の企業情報では、2026年3月期の平均年収が906万4,814円、平均年齢43.8歳、平均勤続年数4.1年と記載されていました。求人ボックスの集計では平均年収879万円(2024年12月時点)。職種別では、AI事業開発・推進が1,000万〜1,500万円である一方、アシスタント職は300万〜500万円と幅がありました(2026年8月現在)。公式の求人票には給与の具体額がないため、応募時は個別の求人票で確認してください。

Q. 「UBIC」と株式会社FRONTEOは同じ会社ですか?

A. 同じ会社です。2003年に「株式会社Universal Business Incubators」として設立され、2004年8月に「株式会社UBIC」へ、2016年7月に「株式会社FRONTEO」へと商号を変更しました。法人番号1010401051219は設立時から変わっていません。検索するとUBIC時代の記事や口コミも混ざって出てくるため、情報がいつのものかを確認しながら読んでみてください。

この記事の著者情報

株式会社ネット風評被害対策 代表取締役 内村淳

ネット風評被害対策の専門家として15年以上の実績を持つ。
風評被害誹謗中傷対策・サジェスト対策・逆SEO対策・SNS炎上対応など、企業のWebリスク解決を累計10,000社以上支援。
ネット誹謗中傷対策に特化した法律事務所に1年間従事し、法的観点からの対応知見を習得。IT技術と法的アプローチの双方に携わってきた経験を持つ。
あらゆるネット風評被害対策支援に加え、企業向けコンサルティングや同業他社へのサービス提供も行う。
現在、日々進化するAI検索エンジンのアルゴリズムを徹底解析し、AI検索時代に適応した次世代の風評対策に注力している。

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