外食業界の大手企業ランキング|売上高10社と店を運営する会社の年収

「外食の大手といえば、マクドナルドやガストのすかいらーく」。街で看板を見かける機会が多い順に、そう思い浮かべる人は多いはずです。ところが有価証券報告書の連結売上高で順位を付けると、首位はすき家やはま寿司を運営するゼンショーホールディングスで、1兆2,640億円と2位の約2.8倍あります。

2位から4位には、すかいらーくホールディングスの4,577億円、スシローを運営するFOOD & LIFE COMPANIESの4,295億円、日本マクドナルドホールディングスの4,166億円が並びます。日本マクドナルドホールディングスの連結売上高にはフランチャイズ店の売上が入っておらず、直営店とフランチャイズ店を合わせた売上は8,886億円あります。

本記事では、外食チェーンを運営する上場10社の売上高を有価証券報告書の原文から並べ、順位の読み方と、店を運営する会社の年収や働き方を自分で確かめる手順まで、就活キャリア研究所の視点でお伝えします。

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目次

外食業界の大手企業ランキング上位10社

外食業界の大手企業を連結売上高の大きい順に並べると、上位10社は次のとおりです。数字は各社の有価証券報告書にある「主要な経営指標等の推移」の連結の売上高で、国際会計基準を使う4社は売上収益の数字です。億円未満は切り捨てています。

  1. ゼンショーホールディングス:1兆2,640億円(2026年3月期)
  2. すかいらーくホールディングス:4,577億円(2025年12月期・売上収益)
  3. FOOD & LIFE COMPANIES:4,295億円(2025年9月期・売上収益)
  4. 日本マクドナルドホールディングス:4,166億円(2025年12月期)
  5. コロワイド:3,000億円(2026年3月期・売上収益)
  6. トリドールホールディングス:2,787億円(2026年3月期・売上収益)
  7. サイゼリヤ:2,567億円(2025年8月期)
  8. くら寿司:2,451億円(2025年10月期)
  9. 吉野家ホールディングス:2,256億円(2026年2月期)
  10. 松屋フーズホールディングス:1,844億円(2026年3月期)

対象には、2026年9月末時点の東証上場銘柄一覧に載っている会社のうち、飲食店の運営を主な事業とし、ほかの上場会社の子会社ではない会社を選びました(日本取引所グループ)。数字はどれも、2026年10月27日時点で最新の有価証券報告書のものです。

とんかつ専門店「かつや」を運営するアークランズは、2026年2月期の外食事業の売上高及び営業収入が607億円で、ホームセンターなどの小売事業の2,766億円を大きく下回るため、対象から外しています(アークランズ訂正報告書)。

売上高1兆円を超える1社

1位のゼンショーホールディングスは、10社の中で連結売上高が1兆円を超える唯一の会社です。牛丼の「すき家」と回転寿司の「はま寿司」を国内外で直営展開し、2026年3月期の外部顧客への売上高は、はま寿司のセグメントが3,202億円、すき家のセグメントが3,144億円でした。ほかに「なか卯」などのファストフード、「ココス」などのレストラン、主に欧米で寿司のテイクアウト商品を扱う中食の事業があります(ゼンショーホールディングス有価証券報告書)。

連結売上高には、北関東を中心に展開するスーパーマーケット「マルヤ」などの小売事業の769億円も含まれています(ゼンショーホールディングス有価証券報告書)。

売上高4,000億円台の3社

2位から4位の3社は、連結売上高が4,166億円から4,577億円の間に並んでいます。すかいらーくホールディングスは「ガスト」「バーミヤン」「しゃぶ葉」などを運営し、直営店の売上が最も大きいガストは1,233店舗で1,645億円でした(すかいらーくホールディングス有価証券報告書)。

FOOD & LIFE COMPANIESは、回転寿司の「スシロー」を中心に「京樽」「杉玉」などを展開しています(FOOD & LIFE COMPANIES有価証券報告書)。日本マクドナルドホールディングスのグループの事業は、ハンバーガーレストラン事業だけです(日本マクドナルドホールディングス有価証券報告書)。

売上高1,800億〜3,000億円の6社

5位から10位の6社は、連結売上高が1,844億円から3,000億円の間に並んでいます。コロワイドは、「牛角」のレインズインターナショナル、「かっぱ寿司」のカッパ・クリエイト、「大戸屋ごはん処」の大戸屋ホールディングス、「ステーキ宮」のアトムなどを子会社に持つ会社です(コロワイド有価証券報告書)。トリドールホールディングスは「丸亀製麺」が中心で、丸亀製麺のセグメントの売上収益は1,371億円でした(トリドールホールディングス有価証券報告書)。

サイゼリヤとくら寿司は、報告書を出した会社自身が国内の店を運営しています(サイゼリヤ有価証券報告書)(くら寿司有価証券報告書)。吉野家ホールディングスは「吉野家」と「はなまる」を中心に2,886店舗を展開しています(吉野家ホールディングス有価証券報告書)。松屋フーズホールディングスの1,573店舗の内訳は、牛めしの「松屋」などが1,185店舗、とんかつの「松のや」などが195店舗です(松屋フーズホールディングス有価証券報告書)。

外食のランキングが分かりにくい3つの理由

外食のランキングが一覧ごとに違って見えるのは、外食という業種の区分がなく、フランチャイズ店の売上の扱いと、平均年収の対象が会社ごとにそろっていないからです。

外食という業種の区分がないから

東京証券取引所の33業種の区分には「外食」がありません。2026年9月末時点の東証上場銘柄一覧では、上位10社はいずれも「小売業」です。一方、モスフードサービスとコメダホールディングスは「卸売業」に分類されています(日本取引所グループ)。

モスフードサービスは主にフランチャイズシステムで「モスバーガー」などの店を展開する会社で、コメダホールディングスは「コメダ珈琲店」を運営するコメダの経営管理を行う持株会社です。モスフードサービスの売上高は2026年3月期に1,027億円、コメダホールディングスの売上収益は2026年2月期に572億円で、どちらも10位の1,844億円には届きません(モスフードサービス有価証券報告書)(コメダホールディングス有価証券報告書)。業種で絞り込むだけでは外食の会社を拾いきれないので、有価証券報告書の事業の内容を読んで確かめる必要があります。

FC店の売上が連結売上高に入らないから

フランチャイズ(FC)方式では、本部と契約したフランチャイジーが店を経営するため、FC店の売上は本部の連結売上高に入りません。日本マクドナルドホールディングスの2025年12月期の連結売上高4,166億円のうち、直営店の売上は2,700億円で、FC店から受け取るロイヤルティーや賃貸料などのフランチャイズ収入は1,441億円です(日本マクドナルドホールディングス有価証券報告書)。

直営店とFC店を合わせた売上(システムワイドセールス)は8,886億円で、連結売上高の約2.1倍です。FC店との契約では、店舗の総売上高に対して、固定ロイヤルティー3.0%、インフラサービスフィー0.7%、広告宣伝費4.5%などを日本マクドナルドが受け取ります(日本マクドナルドホールディングス有価証券報告書)。FC店の多い会社ほど、店の数のわりに連結売上高は小さく出ます。

平均年収が持株会社の少人数の数字だから

有価証券報告書の「平均年間給与」は、報告書を出した会社自身の従業員の平均です。日本マクドナルドホールディングスの平均年間給与は1,293万5,000円ですが、対象は日本マクドナルドから出向している2人で、連結の従業員2,454人のごく一部です(日本マクドナルドホールディングス有価証券報告書)。

店を運営する子会社の平均は、持株会社より低く出ることがあります。松屋フーズホールディングスの平均年間給与は24人の平均で707万5,248円ですが、店を運営する松屋フーズは2,000人の平均で553万7,454円です(松屋フーズホールディングス有価証券報告書)。平均年間給与は、どの会社の何人の数字なのかを確かめてから比べる必要があります。

外食大手の違いが表れる4つの視点

外食大手を見比べる4つの視点を示した図(海外の売上・直営とFC・パートの数・年齢と年収)

外食大手の違いは、売上高の順位よりも、次の4つを有価証券報告書で見比べると見えてきます。

  1. 海外の売上:売上高のうち日本以外の売上の割合を見る
  2. 直営とFC:店舗を直営店とFC店に分けて数える
  3. パートの数:従業員1人あたりのパート・アルバイトの人数を見る
  4. 年齢と年収:店を運営する会社の平均年齢・勤続年数・年収を並べる

海外の売上の割合

売上高に占める海外の割合は、会社によって大きく違います。有価証券報告書の地域ごとの売上高から日本以外の割合を計算すると、地域別の売上を載せている7社は次のとおりです。

  1. トリドールホールディングス:約36%
  2. サイゼリヤ:約33%
  3. FOOD & LIFE COMPANIES:約31%
  4. ゼンショーホールディングス:約28%
  5. くら寿司:約28%
  6. コロワイド:約18%
  7. 吉野家ホールディングス:約13%

トリドールホールディングスは、香港の売上収益が533億円、英国が202億円です(トリドールホールディングス有価証券報告書)。サイゼリヤは香港を含む中国の売上高が709億円です(サイゼリヤ有価証券報告書)。

すかいらーくホールディングスと松屋フーズホールディングスは国内の売上が大部分を占めるとして、日本マクドナルドホールディングスは海外の売上がないとして、地域別の内訳を載せていません(すかいらーくホールディングス有価証券報告書)(松屋フーズホールディングス有価証券報告書)(日本マクドナルドホールディングス有価証券報告書)。海外の店に関わる仕事を望む人は、海外の売上の割合が高い会社から調べると絞り込みやすくなります。

直営店とFC店の数

店舗数は、直営店とFC店に分けて数えると会社ごとの違いがはっきりします。日本マクドナルドホールディングスは、2025年12月末の3,025店舗のうち2,320店舗がFC店です(日本マクドナルドホールディングス有価証券報告書)。一方、くら寿司の687店舗はすべて直営店です(くら寿司有価証券報告書)。

コロワイドは2,633店舗のうち1,132店舗がFC店で、このうち825店舗は「牛角」などのレインズインターナショナルの店です(コロワイド有価証券報告書)。トリドールホールディングスの丸亀製麺887店舗は、すべて直営店です(トリドールホールディングス有価証券報告書)。

店で働く求人に応募するときは、募集している会社が本部か、フランチャイジーかを確かめておきましょう。

パート・アルバイトの人数

外食の会社では、店で働く人の多くをパート・アルバイトが占めます。有価証券報告書の「従業員の状況」は、従業員数とは別に臨時従業員の人数を外数で載せています。パート・アルバイトなどの臨時従業員を1日8時間で換算した人数を、店を運営する主な部門の従業員1人あたりで見ると次のとおりです(トリドールホールディングス有価証券報告書)(すかいらーくホールディングス有価証券報告書)(サイゼリヤ有価証券報告書)(松屋フーズホールディングス有価証券報告書)。

  1. 国内のスシロー:約9.8人
  2. 丸亀製麺:約7.5人
  3. すかいらーくのレストラン事業:約6.7人
  4. サイゼリヤの日本:約5.4人
  5. 松屋フーズホールディングスの国内飲食事業:約5.2人

国内のスシローは従業員2,023人に対して臨時従業員が19,840人です。同じFOOD & LIFE COMPANIESでも、海外のスシローは従業員8,683人に対して臨時従業員が2,266人で、国内とは逆に臨時従業員より従業員の方が多くなっています(FOOD & LIFE COMPANIES有価証券報告書)。

正社員として入る人は、配属される店の正社員とパート・アルバイトの人数を面接で尋ねておきましょう。

店を運営する会社の年齢と年収

平均年間給与は、店を運営する会社の数字で比べ、平均年齢と平均勤続年数を横に並べて読みます。報告書から店を運営する会社の数字が分かる5社は、次のとおりです。

  1. サイゼリヤ:40歳5か月・14年9か月・699万9,460円
  2. 松屋フーズ:36.9歳・8.5年・553万7,454円
  3. 丸亀製麺:33.77歳・3.37年・528万6,000円
  4. くら寿司:32.4歳・7.6年・521万3,450円
  5. レインズインターナショナル:40.1歳・8.7年・510万1,000円

サイゼリヤとくら寿司は報告書を出した会社自身の数字で、時点はそれぞれ2025年8月31日と2025年10月31日です。サイゼリヤの平均年間給与は、期末に1年以上在籍している正社員が対象です(サイゼリヤ有価証券報告書)(くら寿司有価証券報告書)。

残りの3社は、持株会社の報告書に「最大人員会社」として載った2026年3月31日時点の数字です。レインズインターナショナルの数字は正社員のみの平均です(松屋フーズホールディングス有価証券報告書)(トリドールホールディングス有価証券報告書)(コロワイド有価証券報告書)。

平均年齢が40歳台で並ぶサイゼリヤとレインズインターナショナルでも、平均勤続年数は約6年違います。丸亀製麺は平均勤続年数が3.37年で、5社の中で最も短くなっています。年収だけで比べず、平均年齢と平均勤続年数を並べてから比べましょう。

有価証券報告書で外食大手を確かめる手順

外食業界の大手企業ランキングについて公開されている情報を確かめている場面のイラスト

次の3つの手順で、この記事と同じ数字にたどり着けます。

STEP1

金融庁のEDINETで会社名を入れて書類を検索し、書類の種類が「有価証券報告書」で、事業年度が最も新しいものを開きます(金融庁)。同じ事業年度の訂正報告書が出ていれば、そちらもあわせて開きます。

STEP2

「主要な経営指標等の推移」で連結の売上高と決算年月を確かめます。続けて「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」で店舗数を、「経理の状況」のセグメント情報にある地域ごとの売上高で海外の割合を確かめます。

STEP3

「従業員の状況」で、連結の従業員数と括弧内の臨時従業員数、提出会社の平均年齢・平均勤続年数・平均年間給与を確かめます。2026年3月31日以後に終わる事業年度の報告書では、この項目が「第4 提出会社の状況」に移りました(金融庁)。

2026年3月31日以後に終わる事業年度の報告書では、提出会社が主として子会社の経営管理を行う会社の場合、「最大人員会社」の平均給与なども載ります。最大人員会社は、外国の会社を除く連結子会社のうち従業員数が最も多い会社で、その従業員数が連結の過半数を超えないときは、次に多い会社も含みます(金融庁)。

ゼンショーホールディングスの2026年3月期の報告書は、グループへの食材などの販売を主たる業務と認識しているとして、提出会社の状況だけを載せています(ゼンショーホールディングス有価証券報告書)。

外食業界の大手企業でよくある質問

外食業界の大手企業について、就職活動で出やすい4つの疑問に、公開されている資料の記載で答えます。

かっぱ寿司や大戸屋はどこの会社ですか

どちらもコロワイドの連結子会社です。2026年3月期の報告書では、コロワイドはカッパ・クリエイトの議決権の50.5%を、大戸屋ホールディングスの議決権の46.7%を持っています。大戸屋ホールディングスは持分が50%以下ですが、実質的に支配しているとして連結子会社にしています(コロワイド有価証券報告書)。2社とも東証に上場していますが、売上高はコロワイドの連結売上高に含まれるため、順位には入れていません(日本取引所グループ)。

11位以下にはどの会社がありますか

11位はロイヤルホールディングスの1,654億円(2025年12月期)で、売上高にはホテル事業の414億円も含まれます(ロイヤルホールディングス有価証券報告書)。12位はクリエイト・レストランツ・ホールディングスの売上収益1,654億円(2026年2月期)で、ロイヤルホールディングスとの差は約4,600万円です(クリエイト・レストランツ・ホールディングス有価証券報告書)。続いて、ドトール・日レスホールディングスが1,591億円(2026年2月期)、物語コーポレーションが1,516億円(2026年6月期)です(ドトール・日レスホールディングス有価証券報告書)(物語コーポレーション有価証券報告書)。

外食大手の売上高は増えていますか

10社とも、最新の期の連結売上高は4期前を上回っています。サイゼリヤは2021年8月期の1,265億円から2025年8月期の2,567億円へ2倍を超え、伸び率が最も小さい日本マクドナルドホールディングスも3,176億円から4,166億円に増えました(サイゼリヤ有価証券報告書)(日本マクドナルドホールディングス有価証券報告書)。ただし、コロワイドが2025年6月にオセアニアのステーキチェーンを子会社にしたように、買収した会社の売上も含まれます(コロワイド有価証券報告書)。

有価証券報告書を出していない会社はどう調べますか

厚生労働省の職場情報総合サイト「しょくばらぼ」で社名を検索します。勤務実態などの働き方や採用状況に関する企業の職場情報を検索・比較できるサイトで、2026年10月1日時点の掲載企業数は152,380件です(厚生労働省)。

売上高より店を運営する会社の数字で選ぼう

外食業界の大手企業は、連結売上高で見るとゼンショーホールディングスが1兆2,640億円で首位に立ち、4,000億円台に3社、1,800億〜3,000億円に6社が並びます。ただし、FC店の多い日本マクドナルドホールディングスは連結売上高が小さく出て、海外の売上の割合も、地域別の売上を載せている7社で約13%から約36%まで開きがあります。

平均年間給与も、持株会社の少人数の数字ではなく、店を運営する会社の数字で比べる必要があります。気になる会社の有価証券報告書で「従業員の状況」を開き、店を運営する会社の年齢と年収、パート・アルバイトの人数を確かめてみてください。

この記事の調査・執筆

就活キャリア研究所編集部

就活キャリア研究所編集部

就活キャリア研究所編集部は、就職・転職活動に役立つ企業情報やキャリアに関する情報を調査・発信する編集チームです。
企業の公式サイトや採用ページ、公開資料などをもとに、事業内容・年収・福利厚生・働く環境・口コミ・評判などを幅広く調査しています。
また、自己分析や面接対策、キャリア形成に関する情報も発信し、就活生や転職希望者が自分に合った企業・仕事を見つけられるよう、正確性と客観性を重視した記事制作に取り組んでいます。

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